話題のスーパーフーズ「マイクログリーン」って何？

2024年7月、かなざわはこまちにオープンした「OTM Restaurant」が”日本初の専門店”を謳う「マイクログリーン」とは、発芽して1〜3週間ほどの若芽野菜をさす言葉。いわゆる野菜の赤ちゃんらしく、見た目はひょろりと頼りなげだが、店のホームページの記載を引用すると

「通常の野菜と⽐べて風味も強く、緑や赤の⾊味も鮮やかなマイクログリーンは、国内外のホテルや⾼級レストランでも多く使⽤されています。また、成熟野菜の5倍の栄養価を含有する為、少ない摂取量で豊富なビタミンやミネラルを摂取が可能に。美容やダイエットにも効果があると評判になっています」という。

小さな体いっぱいに大きなパワーが詰まっているマイクログリーン

OTMで提供されるマイクログリーンはすべて「OTM activation」による自社生産。ここは認定農業者を取得した法人で、「畑」は無農薬の屋内水耕栽培施設だ。
季節や気候の影響を受けることがないため、計画的で安定した供給が可能。次代の食糧問題にも注目されている。
この農場では、20種類ほどのマイクログリーンのほか、ハーブや果実などを栽培している。

研究室のようにも見えるが、これがマイクログリーンの栽培農場

ワンプレートで一日分の野菜の栄養を摂取

マイクログリーンを紐解いた後は、メニューを紹介したい。
一番のおすすめは「PREFIX OTM PLATE(3500円～)」だ。メインとなるプレートは肉か魚の料理とパスタをそれぞれ数種類からチョイス。これにスープ、アペリティフ(アルコール/ノンアルコール)、パンがセットになる。

「PREFIX OTM PLATE」写真は、「大海老のフリット」と「サルサ・パプリカソース」のパスタをチョイス

シンプルにグリルされた和牛の香ばしさ、自社農場で栽培されたバジルで作ったパスタのジェノベーゼソース、旬の食材を取り入れてその時々で変わるスープや店内焼きのパンなど、もちろんどれもおいしい。一つひとつ、こだわりをもってくみ上げられた料理であることが感じられるのだけれど、ここでの主役はあくまでも「マイクログリーン」だ。
大皿いっぱいに盛り付けられたマイクログリーンは約70g。店によると、これだけで成人一日分の野菜と同程度の栄養が摂取できるという。

マイクログリーンは付属のドレッシングで食べてもよし、後乗せされる肉魚料理やパスタと一緒に食べてもよし

セットの中でもひときわ目を引くカラフルなパンも自家製。
オーガニックやナチュラルがキーワードのOTMらしからぬ鮮やかな色だが、それぞれ抹茶、ラズベリー、藻類から抽出されるリナブルーという着色料が練り込まれており、それがそれぞれのカラーになっているという。

もちもち触感の「Homemade 3colours bread」

打ちっぱなしのコンクリートやむき出しのダクトなど、店内はインダストリアルでスタイリッシュな雰囲気

メニューはプレートのほか、パスタとサンドイッチも。もちろんどちらにもマイクログリーンがたっぷりと使われている。

食欲と視覚が混乱してしまうようなサンドイッチ(1480円)。BLUEは燻製鰤の生ハム、PINKは照り焼きチキンをサンド

ギルトフリーのデザートで最後まで満足

マイクログリーン専門レストランは、デザートまでもマイクログリーン！
アイスかシェイクかを決めたら、次はベースのアイスクリームを選択。これに好きなマイクログリーンのミックスフレーバーを選んでレジブースにあるオーダーシートに記入して、専用の窓口に出す。

店内に入ってすぐ左手、赤い枠で囲まれた部分がデザートのオーダースペース。動くコンベアで提供される様子は、ぜひその目で確かめて欲しい

アイスクリームにもシェイクにもたっぷり練り込まれたマイクログリーンで、デザートを食べる罪悪感はかなり低め。もちろん気分だけでなく、ベースのアイスクリームは糖質が控えめで口当たりも軽い。

デザートはテイクアウトも可能。ソファスペースもあるので、そこで食べるのもGood！

お腹いっぱいの満足感と、体にとてもいいことをした爽快感の双方を同時に感じられるOTM。
公式ホームページでは、マイクログリーンの通販も始まっているので、日々の食事にも取り入れてみて。

Instagram　https://www.instagram.com/otm_microgreen/

※価格はすべて税込み

取材日時　2024年7月9日

取材・文　小杉智美

店舗情報

店舗名	OTM Restaurant
住所	金沢市袋町1-1 かなざわはこまち2F
電話番号	076-255-3515
営業時間	11:00～22:00(L.O.21:30)
定休日	不定休