金沢片町の奥の奥!ディープな飲み屋街「金沢中央味食街」でハシゴ酒

金沢の飲み屋が集まるエリア・片町の奥の「新天地商店街」。そのさらに奥へ進むと、狭い路地に小さな店がぎっしりと並んだ場所にたどり着きます。地元でも足を踏み入れたことがない人が多いその場所は「金沢中央味食街(みしょくがい)」。昭和30年代から金沢・片町の奥で賑わう屋台街です。長屋にぎっしりと約20店舗が並び、どの店も席数はカウンター6〜7席のみ。私は学生時代(約10年前)に何度か訪れたことがありますが、その頃からはお店がいくつか入れ替わっている様子です。懐かしいお店にも行きたいし、新しいお店も気になる…ということで、今回は、この味食街に店を構える「うまいぞいや哲」「すみれ」「びあだるBJ」の3店舗をはしご酒してきました!味食街の雰囲気を堪能できましたよ〜!

夜からスタート

からスタートnight start!

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    【17:52】「片町・タテマチ」バス停からスタート!

    【17:52】「片町・タテマチ」バス停からスタート!

    金沢駅方面からの場合、まちバスの最寄りバス停は「片町・タテマチ」。今日はここからスタートです!バス停で下車したら、スクランブル交差点へ。横断歩道を渡って、片町きららの奥へ入り、さらに新天地を抜けると「金沢中央味食街」の看板が見えてきます。

    • バス停から徒歩約5分で到着!お店の名前がずらりと並んだ看板が目印です。久しぶりに来た味食街の中の路地は記憶していたよりも狭く、たしかに踏み入れるにはちょっと勇気がいるのかも…。でも一度中に入ればあったかいお店ばかりなのです。それでは、1軒目ののれんをくぐってみましょう。

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    【18:00】サブカル割烹「うまいぞいや哲」

    【18:00】サブカル割烹「うまいぞいや哲」

    1軒目は「うまいぞいや哲」。知る人ぞ知る、味食街の名店のひとつです。名前の通り、店主は哲(てつ)さん。哲さんは金沢で割烹料理屋を経験したのち、独立して味食街で店を構えて16年ほどだそうです。料理の美味しさはもちろん、「サブカル臭」あふれる店内のマニアックな雰囲気が魅力!

    • 壁一面に備えられた書棚には、アニメや映画のDVDがぎっしり並べられています。天井にはポスター、カウンターにはフィギュア、宙を泳ぐプラモデルも。店内はまさに「サブカルチャーの巣窟」で、マニアにはたまらない空間が作り上げられています。

    • オープン当初はサブカル要素のない料理屋だったとか。徐々に増えていったDVDや本は、ほとんどが哲さんの私物。もちろん哲さんの知識量も相当なもので、哲さんとのマニアックなトークを楽しみに来るお客さんも多いのだそうです。

    • 本やフィギュアに目を奪われつつ、つきだしとビールをいただきます!本日のつきだしは、軟骨の煮物と蒸した里芋。里芋には赤しその「ゆかり」がまぶしてあり、皮を持って押し出すとつるっと口に入ります。里芋の食感とゆかりの香りのコラボ、とろけるおいしさ!

    • メニューには、「コンビーフオムレツ」「くじらフライ」「酒盗じゃがバター」など、ひと癖ある名前が並びます。どれも気になるんですが…定番メニューとのことで「コンビーフオムレツ」を注文しました。目の前で手際よく料理してくれる様子が見れるのも、また楽しいですね。

    • 狭い店内は、厨房と客席でもたまねぎが目に染みる距離。「なんでひき肉じゃなくてコンビーフなんですか?」と聞くと、「長持ちするやん!でも缶のコンビーフは生産終了になるらしくて困ってるわ」とのこと。そんな程よい力の抜け具合だからこそ、居心地が良いんですよね〜。

    • そして来ました「コンビーフオムレツ」!ビールのおつまみにぴったりの濃厚コンビーフに卵、ケッチャプにマヨネーズという、たまらないB級グルメ感にうれしくなります。このあと、ビールをおかわりして、「くじらベーコン」や「ながらも(海藻)の酢の物」などもいただきました。

    • 店内では、お客さんたちがマニアックな映画話に花を咲かせていました。聞いてみると、10年ほど前から「うまいぞいや哲」に通っている常連さんだそう。なんと、店内に飾ってあるこの「ミレニアム・ファルコン(スターウォーズ)」を作った方なのだとか…「類は友を呼ぶ」とはこのことですね。独特な空気感を惜しみつつ、次のお店へ向かいます!(お会計:2人で3,000円) 「うまいぞいや哲」 営業時間:18:00~2:00  定休日:日曜

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    【19:00】「すみれ」

    【19:00】「すみれ」

    2軒目は、「すみれ」。のれんをくぐると、女将のすみれさんが出迎えてくれます。なんと、味食街に店を構えて約35年だとか!看板メニューの串焼きのほか、全て手作りのあたたかい家庭料理メニューが魅力です。

    • お店に入ってビールを注文すると、なぜか奥に座っているお客さんから「キリンとサッポロがありますが、どっちがいいですか?」と聞かれました。カウンターの横にビール用冷蔵庫があるので、奥のカウンター席に座ると常連さんは「ビール係」になるんだそうです(笑)

    • 「お母さん」と親しまれ、常連さんはもちろん初めてのお客さんでもあたたかく迎えてくれるすみれさん。「お母さん、ただいま!」とお店に入ってくるお客さんもいるほどで、最近は若いお客さんや外国人の方も多いそうです。まさに、世界のお母さんですね。

    • この日のつきだしは、おでんと枝豆。味がしみしみの大根、柔らかくておいしかったです!寒い冬には、心も体もあったまる家庭料理が嬉しいですね。お母さんの作る「おふくろの味」に舌鼓を打ちます。

    • 名物の串焼きも食べたい!ということで、シロ、つくね、鶏皮を注文。焼きたての串焼きはビールとの相性ばっちりです。

    • 狭い店内だからこそ、お客さん同士のコミュニケーションも生まれます。隣の席の3人組は、福井から遊びに来たお客さんでした。初対面とは思えないほど話が弾み、とても楽しい時間を過ごせましたよ。そんなお店の雰囲気を作り出せるのも、すみれさんの人柄あってのことですね。(お会計:2人で3,000円) 「すみれ」 営業時間:17:30~1:00  定休日:日曜

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    【20:00】生ビールにこだわり尽くした店「びあだるBJ」

    【20:00】生ビールにこだわり尽くした店「びあだるBJ」

    ビアレストラン出身のマスター・山森さんが、とにかくビールをおいしく味わってもらいたいと構えたビアバー「びあだるBJ」。「ハートランドビール」1種類にこだわり抜き、量やグラス、注ぎ方などを研究することで絶品の生ビールに。ハートランドの生が飲める店は、県内でもなかなかありません。2018年にオープンして2年半ほどと、味食街の中では比較的新しいお店です。

    • まずはビールを注文!お店の中央できらめくビールサーバーから、鮮やかにビールが注がれます。その注ぎ方が、とても特徴的でびっくり!炭酸の抜き方や泡のバランスなど、研究し尽くされた注ぎ方なんだそうです。ぜひお店で実際に見てみてください!

    • 泡がきめ細やかなビールは、口当たりもまろやかですごく飲みやすかったです!お客さんの中には、「普段はビールが苦手だけど、このお店のビールだけは飲める」という方もいるとか。炭酸の量を調整してあるので、お腹にも溜まりにくいのも大きな魅力です。何度かおかわりしても、泡のラインが同じで感服でした。

    • フードのメニューも、とにかくビールに合うものを厳選。今回はイチオシのピザを注文しました。ピザは、注文してから生地をのばし、その場で具材を載せて焼いてくれます。焼きたてのピザとビールの相性は最高!その他、「ゆずこしょうの焼きそば」や「ソーセージ盛り」など気になるメニューもありましたよ。

    • この日はなんと、「先週誕生日でした!」というお客さんが3名。おめでたい偶然!ということで、みんなでお祝いの乾杯!この日は20代~30代と年代の近いお客さんが多く(みなさん常連さんだそうです)、話も盛り上がってわいわいと楽しい時間を過ごせました。

    • 帰り際、厨房にはおいしそうな「四川風麻婆豆腐」が…これまたビールに合うこと間違いなしでしょう。次に来たときはきっとあれも食べるぞ!と誓って、お店を後にしました。(お会計:2人で3,400円) 「びあだるBJ」 営業時間:18:30~1:00  定休日:日曜

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    【21:00】片町きらら前でゴール!

    【21:00】片町きらら前でゴール!

    約10年ぶりに足を踏み入れたディープスポット「金沢中央味食街」。「うまいぞいや哲」「すみれ」「びあだるBJ」と、それぞれ特色の違うお店を巡り、とてもカラフルで大満足なはしご酒ツアーとなりました!味食街には、他にもたくさんのお店が並んでいます。どの店も、のれんをくぐればあったかい店主さんが迎えてくれますよ。ぜひ足を運んでみてくださいね!※このコースは、2020年2月1日に行ってきました。(撮影協力:Life is wonder)

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