石川県内でしか食べられない希少な能登牛をたっぷり味わえる「肉匠Jade金澤」
肉匠Jade金澤は、JA全農いしかわ直営の能登牛専門店だ。1日10食限定の「能登牛サーロインランチ」や旬の加賀野菜など、JA直営ならではのメニューも豊富。金沢駅東口(兼六園口)から徒歩約3分の立地は利便性も抜群。
幻のブランド牛といわれる能登牛の専門店
能登牛とは、その名の通り石川県能登地区で飼育される黒毛和牛で、出荷頭数が少ないことから石川県以外にはほとんど流通していないため「幻のブランド牛」と呼ばれている希少な牛だ。
ちなみに正式な呼び方は「のとうし」。
牛肉の柔らかさや香りは、脂肪中のオレイン酸の含有量で決まるといわれる。能登牛は、このオレイン酸の含有量が特別に高くとろけるような食感ときめ細やかで上品な脂が特長で、和牛の品評会で最も権威のある第9回全国和牛能力共進会で特別賞に輝いている。
Jadeは、その能登牛の専門焼き肉店だ。専門店の名の通り、提供される牛肉は能登牛。しかも、ほとんどがより肉質が良いと言われるメス牛を使っている。
これができるのは、この店が生産者団体であるJA全農いしかわの直営店だから。能登牛の良さを味わって欲しいというのがJadeのコンセプト。そのため比較的安価で「幻のブランド牛」が食べられるのだ。
一頭買いだから、ロースやカルビ、赤身などだけでなく、希少部位のザブトン、クラシタ、友三角、時には超希少なシャトーブリアンも味わうことができるのもJA全農いしかわ直営ならではだ。
名物「塊焼き」は100g以上でオーダー。テーブルで豪快に焼き上げた赤身の塊肉は厨房でスライス。塩に刻みわさびやショウガを添えて食べるのがおすすめ。
希少部位も味わえる盛り合わせからお得なランチまで。能登牛を味わい尽くそう
はじめて能登牛を食べるなら、盛り合わせがおすすめ。
赤身肉盛り【彩】は、希少部位・ロース・カルビ・赤身肉・バラなどの中から厳選品を日替わりで盛り合せており270gで4,000円。赤身肉盛り【輝】なら日替わりの上物を盛り合わせて270gで4,800円。希少部位を盛り合わせた特選三種盛りは3,900円~だ。
食感や味わいなどを食べ比べられるのが盛り合わせのいいところだ。
もちろん単品メニューも豊富だから、気に入った部位があれば改めてオーダーするのも醍醐味。
特選三種盛りは、その日の仕入れごとに料理長が厳選。一期一会に出会える希少部位が魅力。
もうひとつのおすすめはランチ。
「豚焼肉ランチ」や「日替わり牛ホルモンランチ」など1,000円から食べられるメニューがある中で、イチオシは1日10食限定の「能登牛サーロインランチ」。ジューシーで柔らかく、うま味も強い能登牛のサーロインが2,500円で食べられるのだから、もはや早い者勝ち。もう少し手軽なランチを望むなら、2種類の部位が味わえる能登牛焼き肉ランチ1,500円もいい。
能登牛焼き肉ランチで提供される部位も仕入れ次第の日替わり。何が食べられるかも楽しみのひとつ。
JA全農いしかわ直営店ならではの味わいは豚肉や野菜にも
石川県産にこだわるのは能登牛だけではない。豚肉は「能登豚αのめぐみ」。石川県畜産試験場・北陸学院大学・日清オイリオグループ㈱が共同で開発した豚肉で、生活習慣病の予防に効果があると言われているα–リノレン酸を多く含んでおり、肉質が柔らかく、食感・食味の良さが特長だ。
野菜もほとんどが県内産の旬のもの。焼き野菜として提供するだけでなく、さまざまな調理での充実したサイドメニューも豊富。
伝統野菜の加賀野菜を中心に、県内でていねいに生産された季節の野菜は味わいも深い。
特に金沢の伝統野菜として生産されている加賀野菜を積極的に使っており、これからの季節なら、粘りが強く、食感が良い人気の加賀レンコンが旬。Jadeでは能登牛と合わせたきんぴらにして提供している。ほかにも夏の太きゅうりのナムルや金時草のナムルなど、季節ごとの旬が楽しめる。
サイドメニューが豊富なのは、金沢や石川県の豊かな食材を存分に味わえるだけでなく、新たな食材に触れ、知ってもらういたいという思いもあるのだとか。気になったメニューがあれば、調理法などをスタッフに尋ねるのもいいだろう。
産地へのこだわりはタレにも及ぶ。金沢の醤油醸造の老舗である直源醤油をベースにした甘みのあるタレは、自宅で焼き肉を楽しむために購入する人も多いのだそうだ。
澱粉質が多く粘りが強いのが特長の加賀蓮根と能登牛のきんぴら。肉厚のレンコンと能登牛は相性もぴったり。
太きゅうりのナムル(左)と金時草のナムル(右)どちらも加賀野菜を使った夏の季節メニュー。
和風に整えられたシックな店内は茶屋街のイメージ
店内は、茶屋街をイメージしたシックな雰囲気に整えられている。加賀藩主前田家の家紋をあしらった梅鉢紋を掲げた玄関をくぐると、小路をイメージさせる長い廊下に格子戸が続く。
格子戸は廊下と席を柔らかく仕切り、隣席とも高めの壁で隔てられている。テーブル席とはいえ、個室感が高い。オーダーもタッチパネルのタブレットを通すので、家族や仲間でゆっくりとくつろぐにもぴったりだ。
窓から見える鼓門もまた金沢らしい雰囲気を醸し出している。
茶屋街をイメージした店内は、日中は日差しが心地よく注ぐ。文字通り風情ある小路に迷い込んだような雰囲気。
金沢らしいといえば、店内で使う食器にも気配りが行き届いている。取り皿や飯椀は、地元の九谷焼作家に制作を依頼したオリジナル。九谷焼の特徴である五彩が卓を華やかに彩ってくれる。
舌だけでなく目でも金沢や石川県の魅力を存分に味わえるのが肉匠Jade金澤だ。
アルコールも豊富なJade。地酒はもちろん、支配人が厳選したワインも常時数十種類がおいてある。
※価格はすべて税別
取材日時2019年9月29日
取材・文 小杉智美
店舗情報
店舗名 | 肉匠Jade金澤 |
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住所 | 金沢市此花町3-3 ライブ1ビルB棟2F |
電話番号 | 076-256-1129 |
営業時間 | 11:00~14:00(ラストオーダー 13:30・土日祝なし)、17:00~22:30(ラストオーダー 21:30) |
定休日 | 不定休 |