シェフは韓国料理世界大会・日本代表!本場韓国の味が楽しめる人気店 「issekisanchou di bar(一石三兆・いっせきさんちょう)」
金沢市・尾山神社のすぐそばにあるコリアンバル「Issekisanchou di bar(イッセキサンチョウ)」。店主は韓国料理世界大会の日本代表の経験を持ち、本場韓国の味にアレンジを加えた創作料理が人気の店だ。「あなたの食べたい韓国料理」としてお客からのリクエストに応え、人気韓国ドラマなどに出てきたメニューを再現し提供、といった楽しいサービスも!仲間との集まりや女子会、カウンター席もあるので会社帰りのサク飲みにもおすすめだ。
ポップでオシャレなお店の外観は、現在の韓国・ソウルで流行っているお店をイメージ。「お客様にソウルを体験してもらいたくて」と店主の湊さん。
1階はカウンター席のみ。お一人様でも居心地がいい落ち着いた空間。
2階席は貸切もOK!窓に面したカウンター席と4人掛けのテーブル席が3つ。
壁に飾られたポップでカラフルなカードは湊さんがデザイン!
人気ドラマのメニューを再現!「あなたの食べたい韓国料理」 目でも楽しめる絶品韓国料理
「issekisanchou」は韓国料理歴20年以上、2016年韓国料理世界大会の日本代表に選ばれた店主・湊 信次さんが腕をふるうコリアンダイニング。本場韓国の味にアレンジを加えた創作料理が絶品で、多くのお客から支持されている。
また、「あなたが食べたい韓国料理」として、お客様からのリクエストに応え、韓国ドラマに出てきた料理などを再現・提供するという楽しいサービスも行っている。例えば「スンドゥブ」は韓国の人気ドラマ「梨泰院クラス」の主人公が経営している居酒屋の看板メニューを再現。「入っている材料はだいたいわかるので、僕なりにアレンジしています」と湊さん。
韓国ドラマ「梨泰院クラス」に出てくる「スンドゥブ(1,780円×2人前~)」。スンドゥブ(豆腐)と魚介がたっぷり入った鍋料理。石焼きの器に入っているのでアツアツが楽しめる。
「ナッコプセ」もリクエストから生まれたメニュー。「ナッコプセ」は釜山(プサン)の名物料理で、韓国料理に詳しい湊さんも当初知らなかったという。「お客さんに食べたいって言われてすぐに釜山にへ行って、現地で一番人気のお店でナッコプセを食べて。食べれば調味料や具材がだいたいわかるので日本に帰って作りました」と湊さん。リクエストに応えるために釜山まで足を運ぶという行動力がすごい。「お客様に喜んでもらいたくて」と笑う湊さん。また、メニュー作りの際には五感で楽しんでもらえることを意識しているそうで、ナッコプセではフランベのパフォーマンスが楽しめる。「お客様の目の前でバターとウォッカで火を付けてフランベするのは僕のアレンジ。目でも楽しんでもらいたくて」と湊さん。
「ナッコプセ(1,780円×2人前~)」。具材はキャベツ、玉ねぎ、ネギ、牛ホルモン、イイダコ、エビ。フランベの後、バーナーで少し焦げ目を付けるので、香ばしい香りとともに味わえる。
「雪の花チーズタッカルビ」もパフォーマンスが楽しめるメニュー。「チーズタッカルビというと溶かしたチーズをディップして食べるというイメージがあると思いますが、うちはお客様の目の前でチーズを削ります。もういいよって言うまで削る(笑)チーズが好きな方におすすめです!」同店のチーズタッカルビは野菜、鶏肉の他にトッポギが入っているのもうれしい。
削ったチーズが舞い落ちる様子はまさに雪の花!「雪の花チーズタッカルビ(1,980円×2人前~)」このメニューには、「石焼きご飯」か「辛ラーメン(特製スープと生麺使用)」が付いてくる。
最後に紹介するのはこの冬一番のイチオシメニュー「プデチゲ」。「プデ(部隊)」「チゲ(鍋)」という意味で元々韓国の軍隊で食べられていた鍋。「スパム」や「ソーセージ」、「インスタントラーメン」が入っているのが特長だ。同店ではその他にベーコン、豚肉、自家製キムチ、キャベツ、玉ねぎ、もやしなどを入れており、炙ったチーズをたっぷり入れて食べる。寒い冬にピッタリのメニューなのでぜひ食べてみてほしい。
韓国の若い世代にも大人気の鍋「プデチゲ(1,680円×2人前~)」
韓国料理を始めて24年 韓国料理世界大会ではトップ10まで進出!
湊さんが韓国料理を始めたのは約24年前。サラリーマン時代に友人からある相談を受けたことがきっかけだったという。「友人から韓国で食べた鍋が美味しくて感動した、これを日本でもやれないかなと相談を受けまして。すぐに一緒に韓国へ食べに行ったところ、ハマりました。当時はサラリーマンでしたが、ずっと何か独立してやりたいと考えていて。そのタイミングで韓国料理と出会いました」
その後会社を辞めて、単身で韓国へ渡り1年間現地の料理店で修行をしたという。帰国後、金沢市木倉町にお店をオープン。現在は韓国料理のお店もたくさんあるが、20数年前の当時はほとんどなかったそうだ。「誰もやっていないから面白いかなと思いました」。
若い時から持前の行動力でさまざまなチャレンジをしてきた店主・湊信次さん。
その後、お店を何軒か転々とし、2016年に金沢市諸江でお店をしていた時に大きなチャンスをつかむ。「たまたま韓国世界大会の日本予選の記事が目に入って。締切間近だったのですが、軽い気持ちで応募したところ書類選考を通過。予選では有名な料理教室の先生や韓国の料理学校へ通っていた方など日本中から何十名も参加されていて。そんな中での優勝は自分でもびっくりでした」と湊さん。
優勝した時のメニューは木倉町のお店で出していた「メウンタン」という鍋料理。野菜の他にキノコ、豆腐、ワタリガニ、エビ、カキ、白身魚、タコ、イカなどが入った豪華でボリューミーな鍋。現在のお店では出していないが、20年来の常連さんからリクエストがあった時のみ作っているという。「常連さんになってくれたらお出しします(笑)」と湊さん。
その後日本代表として、韓国で行われた世界大会へ。大会には世界20か国の代表が参加していた。世界大会ではトップ10まで進出したが、トップ5は惜しくも叶わなかったそう。
しかし、湊さんはこの大会がきっかけで韓国の食文化の広報大使に任命され、韓国の大使館からの仕事の依頼もあるという。そしてこれが現在の尾山町のお店を出すモチベーションになったそうだ。
お店に飾られている韓国の食文化の広報大使任命書。韓国大使館から日本人の料理人が称号を受けることは極めて希少なことなのだそう。
週末は予約がおすすめ!みんなで料理を囲んで楽しんでほしい
週末は満席になることも多いので予約をするのがおすすめだ。「韓国料理はみんなで囲んで食べる料理なので、楽しんで召し上がっていただけたら嬉しいです!」と湊さん。
寒い冬にピッタリのメニューも多い「issekisanchou」。尾山町に訪れた際はぜひ立ち寄ってみてほしい。
※価格はすべて税抜
取材日時 2022年1月28日
取材・文 岡崎真由美
店舗情報
店舗名 | issekisanchou di bar |
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住所 | 金沢市尾山町13-7 |
電話番号 | 076-201-8558 |
営業時間 | 月〜土 17:00〜22:00 |
定休日 | 水曜、日曜 |