10種のアジアごはんから選べるランチが人気!本格エスニック料理店「フランジパニ キッチン」
昨年12月に金沢市武蔵町のめいてつ・エムザ地下1階にオープンした「フランジパニ キッチン」。バリ島出身のシェフが作る本格エスニック料理店だが、日本米を使い、日本人が食べやすいマイルドな味に仕上げているのが特長。エスニック好きはもちろん、初めて食べた方もそのおいしさにリピーターになることも多いとか。人気のアジアごはん10種から選べるランチはバラエティ豊かでどれもおいしいと大好評だ。
開放感のある木枠やグリーンが南国の雰囲気を醸し出している。
アジアンテイストのシンプルで落ち着ける空間。席はすべてテーブル席で22席。
日本米を使用、日本人の味覚に合った本格エスニック料理
「フランジパニ キッチン」は、金沢市香林坊にある「香林坊東急スクエア」内で「フランジパニ バール」として10年間営業していたが、昨年12月にめいてつ・エムザに移転し、リニューアルオープンした。
「フランジパニ キッチン」の隣にあるイタリアンの「スパゲッテリア ヨシムラ」は、運営会社が同じで2店は同じ日に開店した。
入口は1つで、中で2つのお店に分かれている。左はイタリアンの「スパゲッテリア ヨシムラ」、右が「フランジパニ キッチン」。
「スパゲッテリア ヨシムラ」のシェフでもあり、2店の店長を務める吉村渉さんに「フランジパニ キッチン」の特長を伺った。
「インドネシア・バリ島出身の現地のシェフが作る本格エスニック料理のお店です。こだわりは、日本米を使用していることと、日本人の味覚に合ったエスニック料理だということ。毎日スタッフが食べても飽きない味なので、何度通っていただいても安心する味です」と吉村さん。
辛さも現地の辛さではなく、日本人が普通に食べられるぐらいの辛さにしてあるという。
「辛いのが好きな方には辛さをプラスしています。カレーなど辛さ調節できないものもありますが、2~5倍辛くできます。常連の方はツーホット(こちらのお店で辛さ2倍のこと)で食べている方が多いです。逆に辛いのが苦手な方には唐辛子ゼロで作ることもできます」とのこと。
バリ島出身のシェフが現地のスパイスや調味料を使って作る本格エスニック料理でありながら、日本人が食べやすい味や辛さなのだから人気があるのも納得だ。
バリ島のネコのオブジェ
10種のアジアごはんから選べるランチが人気!お得なセットメニューも
「フランジパニ キッチン」のランチメニューは、「選べる10種類のランチ」とセットメニューの「ナシ・チャンプル」がある。
「選べる10種類のランチ」は、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポールの定番アジアごはん10種の中から選べるランチ。
「800円~1,000円ぐらいのお手軽な価格でいろんな味をチョイスできるのが特長です。1週間に2~3回来ても、国も味も全然違うものが食べられます」と吉村さん。
選べる10種類のランチは、プラス220円でドリンクセットやサラダセット、大盛りにもできる。
ガパオライス(タイの鶏肉のピリ辛バジル炒め)やナシゴレン(バリの甘辛い焼き飯)、シンガポールチキンライス(蒸し鶏とチキンスープで炊いたご飯)、グリーンカレー(タイ)、フラパンカレー(インドネシア)のご飯ものが5種。
フォーアヤム(たっぷり野菜と鶏肉の米麺)、ミーゴレン(バリの焼きそば)、ラクサ(野菜とエビのピリ辛ココナッツ風味の米麺)、パッタイ(タイの甘酸っぱい焼きそば)の麺類が4種に、ハーフセット(ナシゴレンとヌードルのセット)を加えた10種。
こちらのランチは、強火でバッと炒めるメニューが多いこともあり、注文してから出てくるのが早いのも特長。ランチタイムが限られている人にとって、これはありがたい。
ご飯がすすむと常連の方の間でも1番人気の「ガパオライス(880円)」。白ご飯と甘じょっぱい鶏肉のピリ辛バジル炒め、黄身がトロリとした目玉焼きは相性抜群!
もう1つのメニューは「ナシ・チャンプル」。「ナシ」はご飯、「チャンプル」は混ぜるという意味で、ご飯と数種類のおかずがワンプレートになったインドネシアの定番メニュー。
「ナシ・チャンプル」は、ナシゴレン、焼豚の生春巻き、海老マヨ、サーモンサラダ、サテ(バリ名物の甘くてスパイシーな豚の串焼き)、マンゴープリン、ドリンクが付いたお得なセットメニューになっている。
「ナシ・チャンプル(1,430円)」は、ディナータイムでしか食べられないお料理を少しずつ食べられることもあり、ランチメニューの人気ナンバー1!
ビールやワインにも合うスパイシーな料理が豊富に揃ったディナーメニュー
ディナータイムは、お酒にも合う前菜やサラダ、肉・魚介料理、スープなどスパイシーなメニューも豊富に揃えている。
ランチに出しているご飯ものや麺類もそのままの価格でオーダーできる。
ディナーメニューの1番人気は「海老の生春巻き スウィートチリソース」。
「隠し味に海老と相性がいいオーロラソース(ケチャップとマヨネーズ)を入れ、春雨にはナンプラーのドレッシングで味付けしています。特に女性の方に大人気ですね」と吉村さん。
「海老の生春巻き スウィートチリソース(770円)」。少し酸味のある甘辛いソースを付けてさっぱりといただける。
タイの辛くて酸っぱいスープ「トムヤムクン」もおすすめだ。
「海老、イカ、ネギ、キノコ、ミニトマトがゴロゴロッと入った具沢山のスープです。上にパクチーと大きな有頭海老を2匹飾って、レモンで酸味を付けています。こちらも普通の方が食べられるぐらいの辛さにしています」と吉村さん。
タイの定番料理「トムヤムクン(1,100円)」。魚介の旨味とキノコや野菜の旨味がギュッと詰まっている。
バリ島出身の2人のシェフとイタリアンで学んだ技術や知識を応用し、新メニューを開発中
「フランジパニ キッチン」は、現地のシェフとして10年以上のキャリアを持つワヤンさんとグデさんがシェフを務めている。こちらのお店のオーナーが、現地に住む金沢出身の知り合いの方からお二人を紹介していただいたそうだ。
優しげな笑顔が素敵なシェフのワヤンさん(左)とグデさん(右)。来日されて15年、日本語も流暢に話され、日本米もお好きだそう。
吉村さんは店長として、メニューや盛り付け、新メニューの開発などでアドバイスをされているという。吉村さんは「スパゲッテリア ヨシムラ」のシェフでもあり、料理人だからこそできるアドバイスだ。
「2人にベースを作ってもらって食べて、足りないものをアドバイス。これからもそうやって新しいメニューを一緒に考えていけたら面白いかなと思います」と吉村さん。
現在も3人で甘くてスパイシーな焼き鳥などを開発中だそうで、メニューに並ぶ日が楽しみだ。
テイクアウトも近々スタート!
最後に吉村さんからメッセージをいただいた。
「日本人の味覚に合ったエスニック料理です。現地の香辛料や調味料を使っているので、現地の味は味わえるけど食べやすい。ぜひ一度足を運んでいただけたらと思います」。
近々テイクアウトもスタートするそうで、こちらも楽しみだ。
エスニック料理が好きな方はもちろん、食べたことのない方もぜひ食べてみてほしい。
和食、イタリアン、フレンチ、中華といったランチの選択肢に新たに「エスニック」が加わり、今まで知らなかったおいしさに出会えること請け合いだ。
※価格はすべて税込
取材日時 2021年2月10日
取材・文 岡崎真由美
店舗情報
店舗名 | フランジパニ キッチン |
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住所 | 金沢市武蔵町15-1 めいてつ・エムザB1 |
電話番号 | 076-260-2166 |
営業時間 | ランチ 11:00~15:00(L.O.14:30) ディナー 17:00~21:00(L.O.20:30) |
定休日 | めいてつ・エムザの休業日に準ずる |