予約完売することもある「旬菜 馬数」の絶品和食ランチ
大阪のミシュラン一つ星の名店で修行し、金沢ミシュランのビブグルマンにも選ばれた店主が作り出す料理が味わえる「旬菜 馬数」。店にはいつも舌の肥えた金沢の地元客や常連客が多く通う。絶品の平日限定ランチは予約完売になることもある。
金沢人が多く通う創作和食料理店「旬菜 馬数」
近江町市場から徒歩数分、観光客の喧騒から少し離れたところに地元客が多く通う創作和食の名店「旬菜 馬数」はある。
大阪のミシュラン一つ星の名店で修行し、金沢ミシュランのビブグルマンにも選ばれた店主が作り出す料理を味わいに、店にはいつも舌の肥えた金沢の地元客や常連客が多く通う。
躍動的な馬のイラストと馬数の文字が目を惹く「旬菜 馬数」の表札
オープンから今年の7月で丸5年が経つ「旬菜 馬数」。
「馬数」という店名は、九谷焼の先生に名付けてもらったという。
大阪から地元・石川に戻り初めて開く和食店。「馬」料理を扱っているというわけではないのだが、「たくさんのお客さんに来てもらって場数を踏めよという」という思いを込め、また店主自身がうま年ということもあり、「場数」の「場」を「馬」に変え「馬数」と命名されたそうだ。
今や多くの金沢人が通う名店である。
木目を基調とした和風で落ち着いた雰囲気の店内。
入り口横には大人数で囲めるテーブル席や、店奥にはお座敷席と、掘りごたつ風のカウンター席がある。
全部で34席ある店内の料理は、仕込みから全て店主が1人で行なっている。
「予約完売することもある絶品ランチ」
「旬菜 馬数」では、平日限定でランチ営業もしている。
そして、このランチがまさに絶品!コスパ最強のランチだ。
取材に訪れた日のランチメニュー。メニューは毎日、奥様が手書きで書いている。
これだけ手の込んだ料理と、食後のコーヒーがついて1,080円。
「馬数」のランチは平日限定30食。
そのため、時には予約で完売してしまうこともあるという。
次々とやってくるお客に手際よく料理が並べられ、この日もあっという間に30食がなくなりそうだ。
ランチが1種類しかないので、せめてご飯くらいは選べて、好きなだけ食べてもらいたいというご主人の思いから白米か十五穀米から選ぶことが出来る。おかわりも自由。
季節の変わり目など、たまに炊き込みご飯が出ることもあるそうだ。
ランチメニューは週替わり。そのため毎週ランチを食べに来るお客さんもいるほど。
週替わりとはいえ、炊き合わせや味噌汁、お造りなどは市場に行き、その時々のいい食材を仕入れ、メニューを考えるため毎日少しずつ変わる。 1日に何度も近江町市場に行くこともあるという。
ワンプレートに乗ったどれも美しく手の込んだ料理の数々。
「毎日・毎週メニューを考えるのが大変なんですよ」と語りながらも、どこか楽しげな店主。
店主曰く、必ずしも地元の食材だけにこだわっているわけではない。
ただ、お値打ちで美味しいものを求めると結局、地元の旬のものになるという。
こだわりは「出来合いのものを使わない」こと。
サラダのドレッシングも、鳥南蛮のタルタルソースも全て手作り。お造りの醤油も、その日の食材に合わせてちょっとみりんを足したりと、味の調整をする。
食材の持つ素材の良さを引き立てる味付けは見事としか言いようがない。
(トマトが苦手な筆者もトマトが美味しくいただけたことにビックリした)
「料理は、手間をかけるか、お金をかけるかしないと美味しくならない。安い食材で手を抜いて美味しくなるわけがない。だからうちはなるべくお値打ちな食材を探して手をかけて美味しく作る。お金をいただくのだから家で作れるものを出しても仕方がないし、せっかく来ていただくのだからここでしか食べれないものを出したい。美味しいものを安く食べられた方がうれしいでしょ。」と店主は語る。
これだけ店主のこだわりと手間がかけられ、改めて和食の美味しさを実感できる「旬菜 馬数」の絶品ランチは、必ず予約してから行くことをオススメする。
※価格は全て税込
取材日:2019年7月9日
取材・文 minmin-maru
店舗情報
店舗名 | 旬菜 馬数 |
---|---|
住所 | 金沢市大手町15-11 大手町ハイム1階 |
電話番号 | 076-231-0321 |
営業時間 | ランチ(月〜金) 11:30~13:30 ※30食なくなり次第終了、 ディナー(月〜土) 18:00~22:00 |
定休日 | 日曜日・祝日 |