【金沢兼六園エリア】朝、静かな兼六園周辺を巡る。梅が咲く兼六園ウォーキングと金沢城公園ランニングで春を感じるコース

四季折々の景色が楽しめ、金沢の主要観光地として知られる「兼六園」。早朝には無料開放されていることをご存じですか? 梅が咲く兼六園から、早朝のランニングコースとして最適な「金沢城公園」へ。河北門、三の丸広場、橋爪門を経由し、金沢城で復元された施設のひとつである「玉泉院丸庭園」も堪能! 日中は観光客で賑わいながらも、朝は人が少なく静かな兼六園や金沢城公園周辺を、金沢マラソン3回完走(ただし走るたびに自己ワースト記録を更新している…)主婦ライターが、ウォーキングとランニングで巡ってきました(※兼六園内はランニングは禁止なのでご注意ください)。身体を動かした後は、石川県出身のパティシエ・辻口博啓さんが手掛けたパン屋さんへ。早朝スタートの穴場的コースを紹介します。

朝からスタート

からスタートmorning start!

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    【6:25】香林坊大和アトリオバス停をスタート!

    【6:25】香林坊大和アトリオバス停をスタート!

    スタート地点は、「まちバス」の香林坊大和・アトリオバス停。ちなみに「まちバス」の始発は9時台なのでまだ運行していません。9時より早い時間に来るときは北鉄バスを利用しましょう(北鉄バスのバス停は写真中央の木、後方にあります)。日中は多くの人で賑わうこの場所ですが、この時間帯は静かで、北鉄バスの始発を待つ人影もまばら。 一人で巡る予定だったのですが、休日ということで小3息子(普段はサッカー少年で走るのも好き)がつき合ってくれることになりました。しっかり母ちゃんについてくるんだよ!

    • いしかわ四高公園、しいのき迎賓館を左手にみながら歩道を進みます。しいのき迎賓館の正面には推定樹齢300年という“堂形のシイノキ”が。見ごたえあります。

    • しいのき迎賓館を過ぎて、広坂の交差点へ。この信号を渡って左斜め前方の坂道を上ると、右側に蓮池門口があります。 この時期、道の端に雪が残っていても不思議ではない金沢ですが、今年は雪の少ない冬で、残雪もまったく見当たりません。とはいえ、3月だというのにこの日の最低気温は2度。寒い! 立ちどまると空気の冷たさが肌を刺します。

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    【6:30】いざ、「兼六園」へ。蓮池門口から中へ入ります。

    【6:30】いざ、「兼六園」へ。蓮池門口から中へ入ります。

    兼六園の蓮池(れんち)門口に到着。この時期(3月)は5時から早朝無料開放をしています。入口はこの蓮池門口と、金沢神社側にある随身坂口の2カ所のみなのでご注意を。開園の15分前には出なければいけないので、6時45分には出なくてはいけません。おっと、あと15分しかない。園内はランニング禁止なので、早足で中に入ります。 ちなみに、毎週土・日曜日は「県民鑑賞の日」。石川県民であることを証明するもの(運転免許証、保険証等)を持参すれば、通常の開園時間も入場料免除となります(早朝無料開放で入っている場合も、開園15分前には一度外に出るようアナウンスが流れていました)。 開園直後も人が少なく静かでおすすめです。時間があれば1~2時間くらいかけてゆっくりと巡りたいですね。 開園時間:3月1日~10月15日 7時~18時                        入園料(大人):310円   ※早朝無料開放:3月は5時から開園の15分前まで

    • 金沢の冬の風物詩でもあるのが、雪害から樹木を守るために施された「雪吊り」。兼六園の雪吊りが見られるのは3月中旬までだそうです。間に合ってよかった。逆光の太陽が雪吊りを幻想的に映し出します。身体もぽかぽか温まってきました。

    • 梅林に着きました。「蓮池門口」から東南方向に進んだ奥にあり、早朝無料開放のもう一つの入口である「随身坂口」のすぐ近くです。 兼六園の梅林は、約20種200本の梅の苗木を集めて、造営されたそうです。桜に比べると、どうしても注目度が下がってしまいますが、ピンクや白など多彩な梅の花もとっても綺麗。写真は「白加賀」。兼六園の梅林の中でもっとも本数の多い梅だそう。白くて品を感じさせる雰囲気の梅です。

    • カメラと三脚で梅の花を撮影している人もいました。こちらは「緋の司」という紅梅です。

    • 華やかに咲き誇る桜も良いけど、可憐で何となく品を感じさせる梅の花々に癒されます。“花より団子”の息子は梅にはあまり興味がなさそう。ちなみに日中は園内の売店でお団子も買えますが、この時間は開いていないので我慢してください。

    • そろそろ園外に出ないといけない時間。梅林から近い随身坂口から出ることも考えましたが、金沢城公園に行くなら入ってきた蓮池門口の方が近いので、戻ります。 霞ヶ池の水鏡がとっても綺麗! 清々しい朝の空気も気持ちが良い!

    • 前記のように、この日の最低気温は2度。園内に設置された木製のベンチには、うっすら霜が降りていました。その霜が朝の光を浴びてキラキラ。興味津々でキラキラ輝く霜を触ってみる息子。別の場所には、霜の上に誰かが座った跡と思われる、お尻のかたちがくっきり残っているベンチもありました。

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    【6:50】「金沢城公園」へ。石川橋を渡って、石川門から入ります。

    【6:50】「金沢城公園」へ。石川橋を渡って、石川門から入ります。

    兼六園の蓮池門口から桂坂口方面に進み、石川橋を渡って石川門から金沢城公園へ。ここはあと1ヶ月もすれば桜が満開になっていると思います。桜の時期も楽しみ! 兼六園はランニング禁止なので歩きましたが、ここからはランニングOK。思う存分、走れます。といっても、カメさんランナーの私はゆるゆる、ゆっくりペース。息子もまだまだ余裕そう。

    • 石川門をくぐってすぐに総合案内所と休憩所があります。ここでガイドマップもらえます。「城と庭のボランティアガイド」の看板が出ていました。トイレもこの奥にあります。 金沢城は「石垣の博物館」ともいわれているそうで、金沢城の石垣巡りのパンフレットも置かれていました。

    • ウォーキングをしていたおじさんに「あそこ(展望台)にあがるといいよ!」とすすめられ、河北門横の階段を上がってみることに。スロープもついています。息子は「こっちから上る!」とスロープへ。私は階段で上りました。

    • 展望台に上がると、こんな景色が見えました。眼下に見えるのは湿生園。新丸広場も見えます。毎年、春と秋に開催される金沢城リレーマラソンはこの新丸広場がメイン会場になります。

    • 展望台を下りて、三の丸広場を進みます。右に見えるのは重要文化財の三十間長屋。近くまで行くとお堀があります。

    • 三十間長屋を右手に見ながら、橋爪門へ。この橋爪門には、年末年始になると、長さ5.4メートルもの巨大な数の子の形を模したしめ縄、「数の子飾り」が取り付けられることでも知られています。

    • 坂道を上って、本丸園地方面へ。本丸園地の中は木々に囲まれていて、森の中にいる気分を味わえます。一番南東の辰巳櫓跡(たつみやぐらあと)の展望台まで行きたかったのですが、息子が「もう疲れた~」と言い出し、断念。手前側にある丑寅櫓跡(うしとらやぐらあと)の展望台へ。兼六園や茶店通りが上から見渡せます。天気が良ければ、医王山なども見えるそうです。

    • 来た園路を戻り、鶴の丸広場から西へ進み、坂を下りて行くと、玉泉院丸庭園へとつながる階段が見えてきます。案内看板の眼下に庭園が見えてきました。「すべります 足元注意」の貼り紙が。木の階段は滑りやすいので気をつけて。

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    【7:10】江戸時代の庭園を復元!「玉泉院丸庭園」へ。

    【7:10】江戸時代の庭園を復元!「玉泉院丸庭園」へ。

    15年に開園された玉泉院丸庭園は、金沢城内の玉泉院丸に、江戸時代に存在していた庭園が復元されたものだそうです。庭園を回遊できる園路が整備されていて、庭園の全景を眺められる休憩所(玉泉庵)もあります。

    • 北側の遠路を進み、紅葉橋を渡ります。風もなく静かな水面。舟小屋が作られています。小学生の息子は、舟小屋の舟に興味津々でした。

    • 息子の要望により、玉泉庵の無料休憩所の中で一休み。大きなガラス張りの窓から、石垣群を借景に美しい庭園が見渡せます。写真ではわかりづらいのですが、NHKのブラタモリでも取り上げられた色紙短冊積石垣がここからも見られます。 休憩所の反対側にはトイレと自販機あり。朝起きて何も食べずに出てきたので、息子の空腹が限界…。自販機で缶のコーンポタージュスープを購入し、ベンチに座って飲みました。

    • 帰り道は玉泉院丸口方面へ。正面に見えるのはしいのき迎賓館。階段を下りた左側は、いもり堀園地。いもり堀は、金沢城公園で復元された第2のお堀だそうです。

    • しいのき緑地側から見た、しいのき迎賓館です。当初はこの後、尾山神社まで足を延ばしたかったのですが、息子も疲れたようなので、予定を短縮し、パン屋さんに行くことにしました。ランニングコースのはずが、後半はほとんどウォーキングになってしまいましたが、朝の清々しい空気の中、身体を動かせて、気分は爽快! 息子は「早くパン屋さんに行こうよ~!」。いしかわ四高記念公園を経由して、香林坊の交差点方面へ向かいます。

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    【7:35】辻口パティシエが手掛けたパン屋さん「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」で焼き立てパンを購入!

    【7:35】辻口パティシエが手掛けたパン屋さん「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」で焼き立てパンを購入!

    石川県出身のパティシエ、辻口博啓さんプロデュースのパン屋さん「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」。香林坊アトリオの1階にあります。ちなみに「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」の国内1号店は三重県にあるそうで、金沢店は国内で2店舗目とのこと。

    • 入口の看板です。土日限定で、パン食べ放題のモーニングブッフェが! 500円でワンドリンクつきだそうです(オープン~10:00。制限時間30分)。とっても惹かれますが、家で家族が待っているので今日はテイクアウトにします。 営業時間 :平日   7:30〜18:30         土日祝  8:00〜18:30 定休日  : 年中無休 住所   :石川県金沢市香林坊1-1-1       香林坊アトリオ1階

    • 開店して間もない時間でしたが、たくさんの美味しそうなパンが並んでいます。お店の中は、焼き立てパンの良い香りに包まれていて、息子も私もテンションアップ。うーん、どれも美味しそう! モーニングブッフェ用のパンは、販売されているパンとは別のトレイに焼き上がっていました。

    • こちらは調理パン系。人気No.1は食パンだそうです。店内にはイートインスペースもあり、飲み物と一緒に購入したパンも食べることができます。

    • 悩みながらも息子と一緒に選んだパンがこちら。左上から、人気No.1の「食パン(上食)」、「クランベリーチーズ」、「クロワッサン」(2つ)、「フォカッチャ」、「パンオショコラ」、「バナナとナッツのタルト」、「りんごのタルト」。 お値段は1個あたり、130円から200円前後でなかなかお手頃です。

    • 家まで待ちきれない息子からせがまれ、1個だけ外で食べることに。息子が選んだのはりんごのタルト。いしかわ四高公園のベンチでいただきます! 写真を撮る前にかじってしまってごめんなさい。甘く煮たシャキシャキのりんごにシナモンがかかっています。私も一口もらいましたが、タルト部分もシナモンがほどよく効いたりんごも美味しい! ほかのパンも食べたい! けど、ここはぐっと我慢。

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    【7:55】香林坊大和アトリオバス停ゴール!

    【7:55】香林坊大和アトリオバス停ゴール!

    スタート地点に戻ってきました。バスを待つ人たちが増えてきました。 さぁ、私たちも、家族が待つ家にいそいで帰ります。今日の朝ごはんはもちろん、テイクアウトしたパン。早く帰って食べたい! ※このコースは2019年3月2日に行ってきました

Finish!

ゴールFinish!