金沢パワー&ミステリースポット散歩

金沢は、江戸時代に張られた結界によって今も守られている土地。そんな金沢には、パワースポットや不思議な場所がそこかしこにあります。金沢駅からひがし茶屋街へと散策しながら、金沢のパワーと不思議をいっぱい浴びましょう! 略して「金沢パワミスさんぽ」

朝からスタート

からスタートmorning start!

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    【10:00】スタートは「JR金沢駅」。まずは駅前のやかんの不思議に迫ります!

    【10:00】スタートは「JR金沢駅」。まずは駅前のやかんの不思議に迫ります!

    JR金沢駅兼六園口がスタート地。世界一美しい駅14選に選ばれた金沢駅のシンボル・鼓門がある方です。目的のやかんはここからすぐ!

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    【10:01】なぜやかん? なぜ巨大?

    【10:01】なぜやかん? なぜ巨大?

    金沢駅兼六園口のバスターミナルの端、金沢フォーラスに向かう途中にある巨大なやかんです。 これは「やかん体、転倒する」という芸術作品。日頃見慣れたものが巨大化することでアートになり、置かれた場所が「異界化」するということなのかもしれません。 パワー&ミステリースポット巡りのスタートにふさわしいやかんでした!

    • やかんのインパクトに押されて見落としがちですが、やかんのフタもちゃんとあるので、探してみてくださいね! 「やかん体、転倒する」 作:三枝一将氏(鋳金作家) 金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2006最優秀作品

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    【10:20】金沢を守護する要のひとつ『安江八幡宮・金沢水天宮』

    【10:20】金沢を守護する要のひとつ『安江八幡宮・金沢水天宮』

    金沢駅から5分ほど歩いて安江八幡宮へ。 ここは「金沢五社」と呼ばれる5つの神社のひとつです。江戸時代から鎮座し、五社を巡ればたくさんのご神徳がいただけたのだとか。前田家が置いた金沢を守る結界ともいわれていて、金沢の繁栄には五社のご利益もあったのかもしれませんね。

    • 安江八幡宮は、金沢の伝統玩具「加賀八幡起上り」発祥としても知られています。赤ちゃんの産着姿を現していて、モデルになっているのは八幡宮の主祭神である応神天皇なのだそうです。 境内には大きな石造りの起き上がり人形があって、ご利益を求めて挨拶したり、写真に収める参拝者も見受けられます。

    • 本堂にはたくさんの起き上がり人形が奉納されていました。 ハトのかたちのおみくじもかわいい!

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    【11:00】秘密のパスワードを打ち込んで入店。北陸の海鮮を丼で『TILE』

    【11:00】秘密のパスワードを打ち込んで入店。北陸の海鮮を丼で『TILE』

    ランチは築110年の町家で海鮮丼を食べます。 左手のパネルにパスワードを打ち込んだらにじり口をくぐって入店。ちょっと秘密の隠れ家みたいで楽しい!

    • TILEの海鮮丼は、具材の数と内容を自分で選べるのが特徴ですが、今日のチョイスは「北陸堪能コース(お茶、モナカスープ付き5,000円)」。 ネタはのどぐろ、能登フグ、能登牛のローストビーフ、本マグロ赤身、ブリ、穴子タレ焼きの6つ。添えられた梅ジュレや柑橘ごまだれなどで味変しながら食べ進めましょう!

    • 大きなワイングラスみたいな器に具材を盛り付けるとこんな感じです。盛り付けはお好みで。中心に薬味でもあるマイクログリーンをこんもりと盛ってみました。 たっぷりとしたマイクログリーンのおかげで、食感も楽しく、さっぱりと食べられました。

    • 見上げると築110年以上、この建物を支え続けている梁が! TILE 自分で選べる海鮮と自家栽培マイクログリーンでつくる海鮮丼 営業時間 11:00 - 15:00(L.O. 14:00)、17:00 - 22:00(L.O. 21:00) 定休日 不定休

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    【12:30】不思議度は金沢屈指! 魔法世界に迷い込んだような『シュレディンガーの猫』

    【12:30】不思議度は金沢屈指! 魔法世界に迷い込んだような『シュレディンガーの猫』

    見るからに妖しげな番人が扉前に控える「シュレディンガーの猫」。 入口のガラス越しに見える世界に早くもワクワクが止まらない! ここは「博物と古物の奇妙な雑貨」をテーマにしたファンタジックな雰囲気の雑貨屋さんです。

    • 店内には、いかにも魔法世界のお屋敷の壁を飾っていそうな動物の頭蓋骨や……

    • 魔力を帯びていそうなアクセサリー、雑貨がぎっしりと並んでいます。 中には魔力が上がるリングも。効果のほどは、きっと身に着ける本人次第。

    • 魔法の世界にどっぷりと浸かった余韻を胸に、どこかレトロな雰囲気の此花町の通りを山手へと向かいます。

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    【13:10】荘厳! 絢爛! 金箔が贅沢に使われた『真宗大谷派金沢教区 金沢別院』へ

    【13:10】荘厳! 絢爛! 金箔が贅沢に使われた『真宗大谷派金沢教区 金沢別院』へ

    金沢駅から今回のゴールであるひがし茶屋街までの道のりのちょうど中程にあるのが「真宗大谷派金沢教区 金沢別院」。 金沢は真宗王国といわれるほど、浄土真宗が信仰されている土地です。建立は1546年、江戸時代には一向一揆衆の拠点にもなった場所で、たびたび災禍にあったものの、現在の本堂は1971年に再建されたもの。

    • 本堂は、柱からふすま、欄間に至るまで、贅沢に金箔が張られまぶしいくらいです。このきらびやかさは浄土の様子を表現しているんだとか。

    • 金沢別院の門前町である「横安江町商店街」は、かつてはアーケードがありました。現在はアーケードは撤去され、「金澤表参道」という愛称でも親しまれています。「よこやせーちょー」という響き、良いお年頃の方には懐かしいかもしれませんね。 そんなノスタルジックを胸に金沢パワミスさんぽは進みます。 金澤表参道でノスタルジックな気分に浸ったあとは、武蔵が辻交差点を尾張町へと向かいます。前田利家が尾張から伴ってきた職人が町をなしたから「尾張町」。金沢で最初の商店街です。

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    【14:00】幼い泉鏡花が遊んだ『久保市乙剣宮』

    【14:00】幼い泉鏡花が遊んだ『久保市乙剣宮』

    尾張町にあるこの神社は、文豪・泉鏡花の生家に近く、幼い鏡花もよく遊んでいたのだとか。参道を通り、神社にご挨拶をしたら裏へと抜ける暗がり坂へ。

    • 暗がり坂は階段坂です。この先は主計町の茶屋街。江戸時代には、尾張町の大店の旦那衆が主計町やひがし茶屋街に通うためにこっそり下ったのだとか。 神社に参拝すると見せかけて(?)茶屋街通いなんて、金沢のパワミススポットはなんとも艶っぽい。

    • 紅柄の格子と細い路地が、当時の様子をほうふつとさせますね。

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    【14:30】カフェタイムは通り過ぎる人が二度見する「barrier archive」で

    【14:30】カフェタイムは通り過ぎる人が二度見する「barrier archive」で

    何せこの外観。町家であることはわかるけれど、何のお店なのか想像がつかない。大概の人は二度見します(私調べ)。 ここは金澤おでん、北陸の地酒と肴が楽しめる「barrier archive」。 浅野川大橋のたもとにあるので、一息するにもぴったりです。

    • このディスプレイも多くの人が振り返る一因かも。

    • 店内は白を基調にしたすっきりとしたインテリア。石造りのカウンターが素敵なアクセントになっています。

    • おでんの5種盛り合わせ(800円)とおつまみ3種盛り合わせ(1,000円)をオーダー。 日本酒(880円~)と金沢棒茶(660円)でカンパイ♪ どちらも内容は日替わりだそうですが、おつまみのお刺身はこぶ締めが多いそう。 器が独特で、トレーは神事で使う三方の足のないもの、日本酒はお神酒徳利に入って出てくるのが面白い。日本酒を飲んだ盃はお持ち帰りできるそうです。

    • ちなみに2階では、お出汁をテーマにしたコース料理が食べられます。 1階とは打って変わって漆黒の部屋、灯りは手元を照らすスポットライトだけ。 目の前の料理に集中することで、お出汁の味も普段より敏感に感じられる気がしました。 barrier archive 営業時間 11:00 - 21:00 定休日 不定休

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    【15:30】小さなお社に大きなパワーを秘めた『浅野川稲荷神社』

    【15:30】小さなお社に大きなパワーを秘めた『浅野川稲荷神社』

    浅野川大橋のたもとから徒歩1分。並木町の通り沿いにひっそりと佇むお稲荷さん。お社は小さいながら、創建は1468年頃、京都の伏見稲荷から正式に分祀された神社で、かつて修験者が住み神様にご奉仕していたのだそう。

    • 朔日参りの華やかな御朱印やきつねみくじ、現代の暮らしに寄り添ったお守りなど、霊験をいろんな形で授かることができます。 境内には鹿の姿も……!

    • 浅野川に架かる歩行者専用(自転車は押して通行可)の橋「梅ノ橋」を渡って、パワミスさんぽのゴールに向かいます。

    • ドラマや映画の撮影にもしばしば使われた風情ある眺め。背景のように金沢駅周辺のビル群が見えるのも金沢らしい距離感です。

    • 鏡花と並ぶ金沢の文豪・徳田秋声の「徳田秋声記念館」を正面に見て、左に曲がればひがし茶屋街です。とはいえ、一般の住宅もある近辺を通るので、あまり騒ぎすぎないように。

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    【16:00】金沢の鬼門を鎮護する『宇多須神社』でゴール

    【16:00】金沢の鬼門を鎮護する『宇多須神社』でゴール

    金沢城の北東に鎮座し、鬼門を鎮護する宇多須神社は安江八幡宮と同じく金沢五社のひとつです。鬼門封じのお札の授与もありますが、この日は授与所が閉まっていました。残念!(後で知りましたが、本殿向かって右手の社務所でもお札やお守りが受けられるそうです)。 加賀藩主の疱瘡(ほうそう)を治したことで、病気平癒にも霊験があるとされています。

    • 帰りは、のんびりひがし茶屋街散策。 約半日のパワー&ミステリー散歩は終了です! ※このコースは、2025年1月に行ってきました。営業時間・定休日など、店舗・施設情報が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。

Finish!

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