おいしい料理とスペインが香る陽気なバル「ソンリッサ」
藩政時代から続く商人のまち 尾張町にあるスペインバル「ソンリッサ」。開放的な雰囲気と、本場スペインから取り寄せた食材と食の宝庫金沢の旬の素材がコラボレートしたおいしいスペイン料理が味わえる店だ。
金沢初上陸のスペイン産仔羊は必食!
「ソンリッサ」はスペイン語で「ほほえみ、笑顔」。「店を訪れた人が笑顔になれるような店にしたい」という思いが店名の由来だ。
おすすめのメニューは、まずはスペイン産生ハム「ハモン・セラーノ」と「ハモン・イベリコ・ベジョータ」の2種食べ比べ(2,970円)。
世界三大生ハムのひとつハモン・セラーノは、白豚を1年以上かけてじっくりと熟成したもので、独特の深いコクと味わいが人気の生ハムだ。
ハモン・イベリコは黒豚を原料に、ハモンセラーノよりもさらに長い時間をかけて熟成される生ハム。「ベジョータ」はその最高ランクのもので、黒豚の飼育期間や環境、餌や体重など厳しい条件をクリアしたものだけに与えられる称号なのだとか。
切り出した断面も美しい生ハムの原木
スペインで肉料理といえば、生ハムに並んで食べられているのが「仔羊のロースト」。結婚式やクリスマスなどの祝い事をはじめ、パーティには欠かせない料理だ。
日本では一括りに「ラム」と呼ばれることが多いが、スペインでは月齢や体重によって細分化されている。
特に人気が高いのは、生後約3週間の乳飲み仔羊の『レチャル』と生後約3ヶ月の『レセンタル』。どちらも非常に柔らかくラム肉特有の臭みが少ないのが特徴だ。
店ではラムチョップで提供。レチャルは2本1,800円、レセンタルは2本2,600円。
パーティなどにはラムチョップ8本分のラムラック(塊肉)がおすすめ。こちらはレチャル6,500円、レセンタル10,000円。ビジュアルも大迫力のレチャル後足一本分は14,500円。(塊肉はいずれも要予約)
しゃぶしゃぶもソンリッサならスペイン風に
「スペイン料理って、和食と似ていると思うんです」というのは店長の武部さん。
「脂っ気が多いイメージがあるかもしれませんが、素材の持ち味を活かしたシンプルな味付けの料理が多いし、魚介の出汁を感じられる料理も少なくない。タパスと呼ばれる小皿料理は、家庭料理の惣菜。日本でいえばおふくろの味でしょうか」と話す。
そこから誕生したのがソンリッサの名物のひとつ「イベリコ豚のしゃぶしゃぶ」だ。通常、豚しゃぶにはバラ肉が使われることが多いが、ソンリッサは脂身が少なく肉のうまみを堪能できる肩ロースを使う。ガスパチョをベースにした爽やかな酸味のガスパチョソースと、醤油をベースに玉ねぎ、ニンニク等をあわせたオニオンソースでいただくのがソンリッサ流だ。
生ハムの前菜からデザートまで、存分に味わえるBコースは1人前4,950円(ご注文は2人前から)。
写真にも写り込んでいる「バスクチーズケーキ」は、知る人ぞ知る店の人気商品だ。
バスクチーズケーキといえば、たっぷり使ったクリームチーズに高温で焼いた表面の、カラメルのような味わいが特徴。チーズケーキの中でもひときわ濃厚なイメージがあるが、ソンリッサのチーズケーキは「料理を楽しんだあとにもおいしく食べてもらえるように、味わいや食感が重くなりすぎないように作った」のだそうだ。
確かに、どっしりとした見た目や質感、濃厚さはそのままに、口の中でするすると溶ける食感、あとを引かない甘さは、ティータイムだけでなく、食後のデザートにもぴったり。素材の持ち味が計算しつくさたおいしさだ。
プレーンのほか、棒茶の香ばしさがさわやかな加賀棒ほうじ茶のバスクチーズケーキ(イートイン600円、テイクアウト460円)など週替りのものも
ホール(15cm/2,800円)のテイクアウトは、手みやげにもぴったり
ランチタイムも楽しく、おいしく
平日のランチタイムは、軽めに食べられる「サラダランチ」(1,100円)、がっつり肉の旨味を味わう「イベリコ豚肩ロースのステーキ」(2,300円)、イベリコ豚丼(1,300円)に魚料理と肉料理のどちらかを選べる「本日のシェフランチ」(1,400円)と、一人分からオーダーできる「本日のパエリアランチ」(1,400円)の5つ。ランチには、メニューに応じてスープとスペイン産バゲット、サラダ、ソフトドリンクがセットされている。
土日と祝日には、限定のランチコース(3,500円)が登場するので、スペインワインを傾けながら、ゆっくりとランチタイムを過ごすのもいい。
パエリアは、一人分から注文できるのがうれしい
料理だけでなく、スペインの文化も知ってほしい
店長の武部さんには野望があるのだという。
「料理だけでなく、歴史や文化も魅力的なスペインのことを、金沢の人にもっと知ってもらいたい」。
ソンリッサが料理を提供するだけでなく、ワインやチーズ、生ハムをはじめ、スペイン産の食材を販売しているのもそのひとつだ。中には珍しいものも並んでいるが「使い方や食べ方は、気軽にたずねて欲しい」という。
明るく開放的な店内にはスペイン愛があふれている
それだけではない。本場のバルのように、フラメンコなど、スペインの文化を感じられるショーやイベントも計画しているのだとか。
「今はなかなか難しいかもしれませんが、開催する際にはインスタグラムや店のホームページなどでお知らせします!」と意欲的。ソンリッサが陽気なスペインの魅力の発信地として展開するのもそう遠くないに違いない。
■sonrisa公式アプリ
予約やテイクアウトの注文、お得な情報が満載! スタンプ機能もついた公式アプリも。
ダウンロードURLはこちらから:
■Instagram:https://www.instagram.com/sonrisa_kanazawa_owaricho/
※価格はすべて税込み
取材日時 2023年1月13日
取材・文 小杉智美
店舗情報
店舗名 | sonrisa(ソンリッサ) |
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住所 | 金沢市尾張町1-8-7 |
電話番号 | 076-255-0930 |
営業時間 | 月~金: 11:30~15:30 (料理L.O. 15:00 ドリンクL.O. 15:00) 17:30~22:30 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 22:00) / 土、日、祝日: 11:30~22:30 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 22:00) |
定休日 | 不定休 |