おしゃれな九谷焼をお探しの方必見!九谷焼の器でコーヒーも楽しめる「うつわ かきいろ」

金沢・近江町市場「エムザ口」の横にある、九谷焼・珠洲焼・山中塗のセレクトショップ「うつわ かきいろ」。店主がセレクトした作家の個性的でおしゃれな九谷焼が並ぶ華やかな店内。普段使いしやすいマグカップ、皿などの器をはじめ、ポップでかわいい置物などもあり、きっとお気に入りに出会える、そんなお店だ。カフェスペースもあり、九谷焼の器でコーヒーやスイーツも楽しめる。

お店は金沢エムザの向かい、赤いデザインのビルの1階にある。近江町市場「エムザ口」のすぐ横なので、買い物がてら寄りやすい。

 

店内にはポップでキュートなもの、スタイリッシュなものなどさまざまな個性の器が並ぶ

 

温かみがあり落ち着ける店内のカフェスペース。カフェのみの利用もOK

 

 

 

日常を少し贅沢に彩ってくれる個性的な器をセレクト 作家ごとに器をご紹介!

「うつわ かきいろ」は、石川県の伝統工芸である九谷焼、珠洲焼、山中塗のセレクトショップ。店主の柿本さんにお店の商品の特長を伺った。

「日々の生活の中で普段使いしてもらえるような個性ある器をセレクトしています。他の九谷焼のお店とは違う雰囲気のものが多いと思います」と柿本さん。

現在、こちらのお店には10名程度の作家の器が置いてあるが、例えば同じ九谷焼でも作家によってテイストが全く異なっていて面白い。今回はその中から一部をご紹介したい。

まずは、カラフルな色絵装飾の美しさが特長の陶磁器・九谷焼から4人の作家をご紹介。

 

“キューティーポップな器を「大人の遊び心」を持つ全世界の人に向けて発信中”という九谷焼作家・武田朋己さんの器。大胆な色使いとキュートなデザインの器は食卓を明るく彩ってくれる。

九谷焼作家・武田朋己さんの器。中央にある「鈴子壺」は表情や衣装がさまざまなものがあり大人気!

 

 

九谷焼作家・今村公恵さんの器は、基本的にはパステルカラーなどは使わず、九谷の伝統色である五彩(緑・黄・紺青・紫・赤)のみで表現されているのが特長。明るくて愛らしい色彩とポップな柄を組み合わせた器は、見るたびに元気を与えてくれる。

九谷焼作家・今村公恵さんの器。賑やかな色合いの器は存在感抜群で、一枚あるだけで食卓が華やかに。デコラティブなマグカップも可愛い。

 

 

ネコやトリなどの動物、植物などをモチーフにし、少しクスッと笑える作品づくりをされているという九谷焼作家・レイチェルオムレットさんの器。ちょっとシュールな可愛さが絶妙で、ずっと見ていたくなる作品だ。

九谷焼作家・レイチェルオムレットさんの器。細かいところまで見れば見るほど、新たな発見があって楽しい。

 

 

花や果物など植物をモチーフにした、瑞々しいデザインが魅力の九谷焼作家・徳永遊心さんの器。モダンで洗練されたデザインの器は、和食、洋食問わず使いやすいと評判だ。

九谷焼作家・徳永遊心さんの器。大人気シリーズ「色絵花繋ぎ」は、北欧食器とも相性が良く、セットで揃えたくなってしまう可愛さ。

 

 

石川県珠洲市の伝統産業・珠洲焼は、灰黒色の落ち着いた美しさが特長の器だ。

鉄分を多く含んだ土を使用し、釉(うわぐすり)を使わずに大量の薪を使って高温で焼くことで、薪の灰が窯の中で器に降り積もり、溶けて自然の釉となる。こうして灰黒色の器になるのだそうだ。

珠洲焼作家・山田睦美さんの器は、珠洲焼の灰黒色を生かしたモノトーンのスタイリッシュなデザインが特長。和洋どちらにもなじみ、普段使いしやすいものばかりだ。

珠洲焼作家・山田睦美さんの器。珠洲焼は、使い込むほどしっとりとした艶が出てくるので、毎日使うことが一番のメンテナンスなのだそう。

 

 

お店には、木目の表情と木の温かみが魅力の山中塗の汁碗や個性ある作家の器がまだまだあるので、ぜひ来店してみてほしい。

 

 

 

良さを実感!九谷焼の器でコーヒーやスイーツがいただけるカフェスペース

店内では、九谷焼の器でコーヒーやスイーツを楽しむこともできる。

「見ているだけよりも実際に器を使ってみると、良さがよりわかるのでカフェスペースも作りました。使っていただいて『やっぱりいいね!』と言って買って下さるお客様もいらっしゃいます」と柿本さん。

おすすめは「ケーキセット(700円)」で、日替わりのケーキと好きな飲み物が選べる。

 

コーヒーと抹茶のガトーショコラのケーキセット。九谷焼の器でいただくと、気分も味も格別!マグカップは武田朋己さんの作品。

 

抹茶とさくらのロールケーキのケーキセット。抹茶は野田屋茶店のものを使用。キュートな赤のうさぎの抹茶碗は村田菜穂美さんの作品。

 

ケーキは、能美市でケーキ作りをされている方に依頼しており、季節も感じられるケーキはどれも美味しいと大好評。

飲み物は、コーヒーや加賀棒茶、抹茶、バナナスムージーなどがあり、暑い季節には「抹茶アイス白玉のせ」など冷たいスイーツも!

コーヒーは、チョコレートのような香りと深煎りが特長のベトナムのダラットコーヒーもあり、甘い香りで癒されたい方におすすめだ。

 

 

 

個性ある華やかな九谷焼をより多くの人に知ってほしい

店主の柿本さんの好きな作家の器が並ぶ「うつわ かきいろ」。

こちらでは、以前は婦人服のみを販売していたが、より多くの方に来店していただけるようにと、新たな分野として器を取り扱うことになったそうだ。

気さくで話しやすいお人柄の店主の柿本さん。お気に入りの器を見つけるお手伝いをして下さるので、気軽にご相談を。

 

もともと九谷焼や器が好きだった柿本さん。

販売するにあたり、改めて九谷焼について調べている時に個性的な九谷焼と出合ったという。

「昔ながらの九谷焼もいいのですが、個性的な九谷焼の方が私は好きで。すごく華やかで明るい九谷焼に魅かれて、いろんな作家さんの個展などを見せていただいているうちにどんどん好きになって。こんな素敵な九谷焼をもっと多くの人に知ってほしいと思い、いろんな作家さんに声を掛けさせていただいたら、快く引き受けて下さって。それでこのようなセレクトショップになりました」と柿本さん。

柿本さんの作家の器に対する熱い想いと作家との強い信頼関係が伝わってくる。

 

 

 

お気に入りの器がもたらす日常の豊かさを体験してほしい

ひとつひとつ作家の手によって丁寧に作られる器。

例えば九谷焼なら、きめ細かい作業とたくさんの工程を経て、1つの作品が出来るまでに23ヶ月かかるそうだ。

そのため、市販の器より少し値が張るが、持てばそれ以上の価値があるという。

「器って興味のある方はすごくあるけど、100均とか景品のものでも十分という方も多いと思います。ただコーヒーを一杯飲むだけでも、器が変わるだけで気分も味も変わります。何か一つお気に入りのマグカップやお茶碗などを持つと良さがわかるし、日常の暮らしが豊かになるので、ぜひ一度使って体験していただきたいなと思います」と柿本さん。

お店のインスタグラムでは、新作の入荷情報もアップしているので要チェック!

(うつわ かきいろ:https://www.instagram.com/utuwa.kakiiro/?hl=ja

自分へのご褒美に、家族や友人へのプレゼントにも最適な器。

ぜひお気に入りをお店で探してみてほしい。

 

 

 

※価格はすべて税込

 

取材日時 2021413

 

取材・文 岡崎真由美

 

 

 

 

店舗情報

店舗名 うつわ かきいろ
住所 金沢市下堤町36
電話番号 076-231-5463
営業時間 10:00~17:00
定休日 水曜、第2第4木曜、その他不定休