イタリア人も絶賛!石窯焼きナポリピッツァと日本海の海鮮イタリアンが味わえる「Da TAKE(ダ・タケ)」

JR金沢駅東口から徒歩5分。オープン3年目にして「トリップアドバイザー」の「イタリア人の口コミで人気!日本のイタリアンレストラン」で日本一という快挙を成し遂げた人気店「ダ・タケ」。石窯焼きのナポリピッツァが評判で、地元人はもちろん多くのイタリア人が来店している。

イタリア人の口コミ人気第1位!金沢駅近くのワイワイ気軽に楽しめる本格イタリアン

ホテルや商業ビルが建ち並ぶ通りを進み、1本細い路地に入ると、すぐ左手にイタリアンカラーの赤いテントが見える。こちらが「ダ・タケ」だ。エントランス脇に積まれた薪がアットホームな雰囲気を演出している。

 

金沢駅近くの堀川町にある「ダ・タケ」は、石窯焼きナポリピッツァをはじめ、日本海の魚介を豪快に使った海鮮料理、炭火グリルのジューシーな肉料理など厳選された食材を使った本格イタリアンが味わえるお店。前菜からデザートまですべて手作りにこだわっている。

今年5月に旅行者の口コミサイト「トリップアドバイザー」の企画で「イタリア人の口コミで人気!日本のイタリアンレストラン ランキング2019」第1位を獲得!これは金沢で1位ではなく、日本で1位なのだ。ナポリピッツァが高く評価された結果で、「本場イタリアよりもおいしい」という口コミも多い。平日は夜のみ営業だが、土日祝日限定でやっているランチも大人気で予約がおすすめだ。

 

 

オープンキッチンのカウンター。視覚、香りなど五感を刺激する空間づくりを意識している。

 

オシャレでありながら、大人から子供まで食事が楽しめるカジュアルな雰囲気も魅力。2階にもテーブル席があり、完全個室もある。

 

 

外は香ばしく中はもっちり!高温短時間で焼き上げる石窯焼きのナポリピッツァ

イタリア人も絶賛する「ダ・タケ」のナポリピッツァ。イタリア直輸入のこだわりの石窯は、480度もの高温になり、わずか90秒で焼き上げる。それが外はカリッと、中はもっちりとした食感になる秘訣だ。

「ピッツァは電気窯やガス窯でも焼くことはできるが、石窯で焼くとそれだけで全然おいしさが違う。」と語るのは店主の木島力(つとむ)さん。

 

イタリア直輸入の石窯は薪を燃やして使う。ムラがないように焼くのが難しく、技量が必要だ。

 

「ピッツァで苦労した点は生地づくりで、発酵時間や水分量などを試行錯誤してようやく完成した」という。イタリア産の強力粉を使用した生地は、とても香ばしく小麦の旨味がしっかりと感じられる。

おすすめのピッツァは「マルゲリータ(S:1,200円、L:1,600円)」。具材がトマト、モッツァレラチーズ、バジルのシンプルなピッツァだ。

ピッツァをはじめ、ダ・タケのメニューは「素材の味を生かすためにシンプルに仕上げるのが特長」と木島さんが話す。だからこそ、素材の良さにはこだわる。

イタリア産のトマト「サンマルツァーノ」で作る甘みのあるトマトソース。イタリアから取り寄せた手作りのモッツァレラチーズは、とてもミルキーで濃厚だ。2つが溶け合い、口の中で合わさると極上のおいしさだ。もちもちの生地とも相性抜群!

このピッツァを目当てに口コミを見た多くのイタリア人が来店している。店内には、来店したイタリア人が名前を記すボードがあり、その名前の数を見てもいかに人気があるかがわかる。

 

トマトソースと、とろりとなめらかなモッツァレラチーズがおいしい「マルゲリータ」。

 

イタリア人の名前(グリーンの文字)がびっしり書き込まれたイタリア地図のボード。

 

 

漁船直送の日本海の海の幸を豪快に!「ズッパディペッシェ」

鮮度抜群の日本海の魚介を使ったイタリアンが味わえるのも「ダ・タケ」の魅力の1つ。

魚介は木島さんの同級生の漁師から直接仕入れたものと金沢港で揚がったものを使用。

「こんなに新鮮でおいしい魚介が食べられるイタリアンはなかなかない」と評判だ。

おすすめは「ズッパディペッシェ(2,950円)」。

ダシがよく出る白身魚をメインに旬の魚介をトマトソースで煮込んだ一皿。盛り付けも豪快で、魚介の旨味が凝縮されたスープは絶品。

魚介を使ったパスタも人気で、冬には金沢の味覚「香箱がに」を贅沢に使ったパスタもおすすめだ。

 

ダイナミックに盛られた「ズッパディペッシェ」。

 

炭火グリルのジューシーな肉料理も人気!焼き時間と同じ時間寝かせる(例えば20分焼いたら20分)ことで肉汁が閉じ込められる。おすすめは日替わり3種の肉が楽しめる「カルネミスト(2,950円)」。

 

 

お店で働くピッツァ職人と共にナポリピッツァを広めていきたい

木島さんは25歳の時に建設業から飲食業界に転職した。3年間修業をしていた大阪のイタリアンのお店でナポリピッツァと出会う。

「今から10年ぐらい前ですが、当時はまだ大阪でも2~3店舗ぐらいであまり普及していませんでした。石窯で薪を燃やしてピッツァを焼くスタイルを見て、これは流行るなと思いました」と木島さん。

 

子供の頃から料理が好きだったという店主・木島力さん。

 

その後、出身地の新潟県糸魚川市でイタリアン「バンビーノ」を開店。それから北陸新幹線の開業に伴い、4年後の2016年4月に2店舗目として金沢に「ダ・タケ」を開いた。

「お店を開く際にどんなピッツァを出そうかと考えた時に、食パンの文化を持つ日本人の好みにあった生地をつくろうと思った」という。

試行錯誤の末、タンパク質を多く含む小麦を使い、よりもっちりとした食感に。発酵時間を17時間以上にすることで冷めてもおいしいピッツァを作ることに成功した。

その日本人の好みに合わせたピッツァがイタリア人にも高評価だった。理由は、「このお店のナポリピッツァが伝統的な規定に忠実でありながら、たまたま現在のイタリアのピッツァのトレンドにも合っていたから」だと木島さんは言う。

ただそれだけではなく、食材の良さを最高の状態まで引き出そうとする木島さんの料理へのこだわりと熱量が国を越えて伝わったからに違いない。

 

 

「冷凍ピッツァ」のネット販売も始めた。

 

焼いた状態のピッツァを瞬間冷凍しているので、お店のおいしさそのままに味わえると大好評。お店のウェブサイト(https://www.three-wood-dining.com/)から購入できる。

 

「本場イタリアの味を超えた」と言われるまでになった今、今後の目標を木島さんに聞いてみた。「今は経営者としての仕事も忙しいので、今後は会社をさらに大きくして料理に専念できる環境を作りたいですね。そして今お店で一緒に働くピッツァ職人にも「個」のお店を持ってもらい、同じ会社の仲間としてナポリピッツァを広めていきたい」と笑顔で語ってくれた。

「ダ・タケ」流のナポリピッツァのお店がさらに増え、自ら時代のトレンドを作っていきそうな木島さんの今後の活動に注目したい。

 

※価格はすべて税別

 

取材日時 2019年8月19

 

取材・文 岡崎真由美

 

店舗情報

店舗名 Da TAKE(ダ・タケ)
住所 金沢市堀川町7-18-1
電話番号 076-254-1078
営業時間 月、水~金、祝前日 17:00~翌0:00 、土 11:00~15:00、17:00~翌0:00、 日・祝日 11:00~15:00、17:00~23:00
定休日 火曜日