金沢人は今も昔もミステリー好き? じろあめと不思議雑貨と謎解き散歩

加賀百万石の城下町として発展した金沢には、風格のある武家の文化、豊かな町民文化が、まちなみ、建物、伝統工芸品やグルメなどさまざまなところで見られます。そして、加賀藩政(江戸時代)から伝わる文化の中には、「あめ買い幽霊」といった怪談話も……。 ハロウィン間近の今回、今も昔も変わらない金沢人のミステリー好き(?)がうかがえるスポットを巡りました。

昼からスタート

からスタートafternoon start!

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    【14:00】金沢エムザからスタート!

    【14:00】金沢エムザからスタート!

    武蔵エリアでランチした後など、お昼過ぎからのんびりスタート。浅野川方面を目指します。

    • 袋町の交差点を通過し、彦三町を右に曲がります。しばらく進むと浅野川にかかる橋、小橋の手前に「小橋カフェ OTABA」が見えてきます。

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    【14:15】浅野川のほとりの「小橋カフェ OTABA」でコーヒー休憩

    【14:15】浅野川のほとりの「小橋カフェ OTABA」でコーヒー休憩

    少し歩いたので、金沢のうどんの老舗「小橋お多福」が展開するカフェ、「小橋カフェ OTABA」で休憩をとります。 お店の人によると、店舗はもともと古い八百屋さんだったそうです。

    • オーダーしたのは有機コーヒーのアイス(税込600円)、ソフトクリーム(税込400円)も付けてもらいました。コーヒーは大きめのグラスにたっぷり入っています。香り高くすっきりした味でした。

    • 2階のテーブル席でゆったり流れる浅野川を眺めながらコーヒーを飲んでいると、慌ただしい日常を忘れそうです。 1階はテーブル席と、カウンター席もあります。

    • お店に行ったときは、ランチ中のお客さんもいました。空腹ではないはずなのにうらやましい気が……。 ランチは日替わりランチと、うどんパスタ(こちらも内容は日替わり)、そして、キーマカレーで、いずれも税込1,800円。ケーキは税込600円(ランチを頼むと100円引)とのことです。 ちょっとした休憩にも、しっかりランチにも、小腹が空いた時にも寄ってみたいですね。

    • 『小橋カフェ OTABA (コバシカフェ オタバ)』 ・住所 金沢市彦三町1-9-31 ・営業時間 10:30~17:00(16:30 L.O.)、ランチ11:30~14:30(L.O.) ・定休日 水曜日

    • さて、コーヒーでのどがうるおったら次の目的地へ。天保元年(1831年)創業の「あめの俵屋」に行くために、まずは小橋を渡ります。

    • 向こう側に見える橋は、彦三大橋です。 川風を感じたり、景色をながめたりしながら歩くのは、とっても気持ちが良いですよね。

    • 橋を渡って最初の十字路、山崎呉服店の前を左に曲がると、「昔からのあめ屋 俵屋」と書かれた看板と、「あめ」という白い暖簾が見えます。

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    【14:45】幽霊だってほしくなる!? 天保元年から続く「じろあめ」のお店「あめの俵屋 本店」でお土産購入

    【14:45】幽霊だってほしくなる!? 天保元年から続く「じろあめ」のお店「あめの俵屋 本店」でお土産購入

    天保元年(1830年)から約190年、米と麦芽の水あめ「じろあめ」を作り続ける「俵屋」。創業当時から同じ場所にあり、現在の店舗は藩政末期頃に建てられた町屋で、県の指定保存建造物とされています。

    • ここからさらに卯辰山方面に進むと、山のふもとへと続く坂道がいくつかあり、その中に「あめや坂」という坂があります。昔はそこに、たくさんの飴を売るお店が並んでいたとのこと。 「あめや坂」にあった飴屋の1軒に、幽霊が飴を求めて来たというのが「あめ買い幽霊」の伝説です。幽霊が来たと言われているのは「俵屋」ではありませんが、昔から伝わる原料と製法で作った「じろあめ」なら、きっと当時の味を伝えているはずです。

    • 横に長い店内には、つぼをイメージさせる容器に入った、さまざまな味の「じろあめ 壺入り」や、固形状の「おこしあめ」を練って粒状にした「飴ん子」、より硬い粒状にした「俵っ子」など、おなじみの「俵屋」の飴が勢ぞろい。 「じろあめ」や「あめんこ」を詰め合わせにしたギフトセットもあり、全国発送もできます。

    • 店内では「じろあめ」などの試食もできます。口に入れると、やさしく、どこか懐かしい味がじわじわ広がります。ちなみに「じろあめ」など水あめ状の飴を食べる時に使う棒は「飴棒」といい、それも買うことができるんです。

    • さらに、「俵屋 本店」では、パンやパンケーキにぬって味わう「じろバター」(税込1,026円)という限定商品も! こちら試食してみたところ、最初にふんわりとバターのコクが、続いてやさしい甘みが広がりました。

    • 米ともち米、麦芽でつくる「じろあめ」は、ボツリヌス菌が含まれていないという点で安心。 調味料として使うこともでき、タッパーなどの容器を持ってきて量り売りで買う常連のお客さんもいるそうです。

    • お土産に本店をかたどったパッケージの「飴ん子」<しろ>(税込918円)を購入。<きなこ>や<加賀棒茶>味もありますが、プレーンなタイプを選んでみました。持ち歩いてとけないか聞くと、長時間車内に放置しなければ大丈夫とのことで、実際に夕方まで無事でした。 『あめの俵屋 本店』 ・住所:金沢市小橋町2-4 ・営業時間 月曜~土曜 9:00~17:30      日曜 9:00~17:00 ・定休日 12月31日~1月3日

    • 今度は彦三大橋で浅野川を渡ります。

    • 彦三大橋から小橋側を見た風景。同じ川でも見る場所によって雰囲気が変わりますね。 橋を渡って直進し、彦三町の交差点を右に。次の目的地のある別院通りに向かいます。

    • 安江町北の交差点は少し複雑ですが、2つ目の信号を右に曲がると、別院通りに入れます。 しばらく進むと「ミステリーカフェ 謎屋珈琲店 金沢本店」に到着します。

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    【15:05】「ミステリーカフェ 謎屋珈琲店 金沢本店」でおやつを食べながら謎解きにチャレンジ

    【15:05】「ミステリーカフェ 謎屋珈琲店 金沢本店」でおやつを食べながら謎解きにチャレンジ

    「ミステリーカフェ 謎屋珈琲店 金沢本店」は自家焙煎のコーヒーやフードメニューが楽しめるだけでなく、クイズや密室脱出ゲーム(要予約)に挑戦できます。

    • 1階はカウンター、テーブル席、さらにゆったり座れるソファー席があり、ミステリーの本や作者のサインなどが飾られていました。2階は密室脱出ゲームの会場となっています。

    • 今回はドリンクと一緒に頼むとクイズが出題してもらえるオリジナルのフードメニュー「お客様への挑戦クイズ付きメニュー」をオーダーしました。

    • ドリンクは自家焙煎の「謎屋ブレンド」(税込550円)、オリジナルフードは「ミスマープルのメープルワッフル」(税込890円)をチョイス。ドリンクやフードの名前はミステリー小説にちなんだものが多くあります。フードメニューはスイーツあり、サンドイッチありで、バラエティ豊かです。

    • さて、「挑戦クイズ」ですが、気軽に挑戦したものの、30分以上考え込んでしまいました。 クイズは全部で20問。正解するとカードにスタンプが押してもらえます。全問正解で金色に輝く「名探偵証明証」が贈呈され、その日から1カ月間500円引きの特典が!

    • これが「名探偵証明証」です。輝きがまぶしい……。 お店の方いわく「全問正解する人も結構いますよ」とのこと。ぜひチャレンジを! 『謎屋珈琲店 金沢本店』 ・住所 金沢市安江町19-6 ・営業時間 7:00~22:00 (日曜・連休最終日は7:00〜19:00)  モーニング 7:00~12:00(ランチ平日のみ11:00~14:00) ・定休日 火曜日(祝日の場合は営業)

    • 金沢駅方面に別院通りを進みます。「Liv Alen」(リブ アレン)という2階建てビルの1回に次の目的地、「シュレディンガーの猫」があります。

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    【16:05】金沢の不思議な雑貨屋さん「シュレディンガーの猫」でハロウィンを盛り上げる雑貨を探す

    【16:05】金沢の不思議な雑貨屋さん「シュレディンガーの猫」でハロウィンを盛り上げる雑貨を探す

    「シュレディンガーの猫」の正式な店名は、「博物と古物の奇妙な雑貨店 シュレディンガーの猫 金沢の奇妙な雑貨屋さん」です。名前の通り、単純に「かわいい」「きれい」なだけではない、インパクトが強めな雑貨が集結しています。

    • 店内には標本や骨格標本、はく製がずらりと並んでいます。「理科室にある、なんだか怖いもの」というイメージがありますが、動物の骨や体は、じっくり見ると美しかったり、ユニークな形をしていたりします。なかには架空の生物のはく製を作ったものも。

    • 昔の地球儀や天球儀、カメラ、時計などアンティークの道具もあります。

    • 華やかで繊細な香水の瓶も販売されています。エジプトの職人さんが1つひとつ手作りされたとのこと。妖しいきらめきで見とれてしまいそうです。

    • 『博物と古物の奇妙な雑貨店 シュレディンガーの猫 金沢の奇妙な雑貨屋さん』 ・住所 金沢市本町1-8-18 ・営業時間:10:00~20:00(土日は12:00~19:00) ・定休日 基本、第1第3土日、第2第4水曜ですが、ほぼ不定休。X(旧Twitter)の固定投稿で確認してください。

    • 「シュレディンガーの猫」を出て、別院通りをさらに金沢駅方面に進みます。「別院通り口」を右折して金沢駅通りに。

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    【16:45】金沢駅でゴール!

    【16:45】金沢駅でゴール!

    加賀藩政時代の幽霊の伝説から、アンティークの雑貨、今話題の謎解きができるカフェまで。金沢人の不思議で妖しいものが好きな一面を垣間見たような旅だったのではないでしょうか。 不思議な余韻にひたりながら家路についても良し、ここからバスに乗り夕方から夜にかけての金沢のまちを楽しむのも良いですね。 ※このコースは2023年9月9日に行って来ました。営業時間・定休日、商品価格など、店舗・施設情報が表記と異なる場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。

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