【金沢・ひがし茶屋街】和の街並みで楽しむ珈琲とブックカフェ
趣を感じる茶屋様式の町家が並ぶひがし茶屋街。そんな風情ある和の街並みにも多くの個性ある珈琲屋があるのはご存知でしょうか。今回は抹茶スイーツでは無く珈琲を求めて歩いてみたいと思います。 「andKANAZAWA」にてカフェラテと共に新出製パンをいただき、「茶房ゴーシュ」でサイフォン珈琲をまったり嗜む。「矢の根川 OWASIS」では水占に一喜一憂し、最後に「あうん堂」で古書を片手にカレーと二三味ブレンドを味わいます。 珈琲好きな地元の方や、新たな魅力を見つけたい観光客の方もぜひ参考にしてみてください。
朝からスタートmorning start!
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【9:50】橋場町バス停からスタート!
ひがし茶屋街の玄関口、橋場町のバス停から珈琲巡りを始めます。バス停の隣の立派な枝垂れ柳が気分を高めてくれます。情緒溢れるこの街でどんな素敵な珈琲と出会えるのでしょうか。それでは、珈琲巡りに出発です!
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まずは「and KANAZAWA」を尋ねましょう。 茶屋街の外れの静かな袋小路にそのお店はあります。道をくねくねと曲がりながら向かいます。迷わないように黒い看板が出ているのでそれを探すように向かっていきましょう。
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【10:00】茶屋街に現れたネオンライツ「andKANAZAWA」でエスプレッソをいただく
橋場町バス停から徒歩5分、カタカナが書かれた暖簾が見えたら到着です。「エスプレッソ」と書かれている通り、このお店はイタリア製エスプレッソマシンを使った本格エスプレッソが楽しめます。2019年8月にオープンしたばかりで、町家格子とガラスを活かした入り口がデザインセンスの高さを伺わせます。
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古民家をリノベーションして生まれたこのカフェはとにかくデザインセンスが抜群! 古民家特有の木の温かさとネオンライツ輝く斬新さに魅了されてしまいます。 この景色を見ただけで「どんな美味しいものが出てくるのだろうか」と心がワクワクしてきます。
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注文したのは「加賀かぼちゃとクルミの食パン」(税抜500円)と「カフェラテ」(税抜500円)! 食パンは金沢でも人気の食パン店である「新出製パン所」のもちふわ食パン。 クルミの食感とかぼちゃの甘さが最高です。カフェラテも珈琲とミルクの塩梅がよく、食パンの甘みを消さずにマッチしていてオススメの組み合わせです! 「能登ミルク」のソフトクリームや「和菓子処はやし」のおはぎも頂けますので甘味を味わうのもオススメです。
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なんと店内には茶室もあります。 ここに腰掛けてドリンクをいただくのもフォトジェニックでオススメです。 ひがし茶屋街に現れた、新たな価値観。お洒落だけではない味へのこだわりもある素敵なカフェでした! 営業時間 10:00-18:00 定休日 木曜日
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【11:00】静かな隠れ家町家で飲むサイフォンコーヒー「茶房&Bar ゴーシュ」
「andKANAZAWA」から徒歩3分、メインストリートの路地裏にそのお店はあります。人通りが少なく店内が見えないこともあって、少し入りにくい雰囲気が漂いますが、勇気を持って飛び込みましょう。そこには茶屋街の雰囲気とまた違った空間が待っています。
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昼間は茶房、夜はBarとして営業していることもあって、茶屋街にありながら雰囲気は落ち着いた洋酒場のようです。流れているシャンソンがまた心を落ち着かせてくれます。 店名のゴーシュは「セロ弾きのゴーシュ」から来ているようで写真の右上のロゴにもセロ弾きの男性が描かれています。
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カウンター席も用意されています。 カウンター席に座ればサイフォンで淹れている場面を見ることができるので興味がある方はぜひ座ってみてください!
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店主オススメの「自家製チーズケーキ」(税込600円)と「サイフォン珈琲」(税込750円)をいただきます。 珈琲はトラジャブレンドを使用しておりコク深く、それでいて程よい苦味を味わえ、美味しさ抜群! チーズケーキの優しい甘さとまろやかさが珈琲の美味しさを引き立ててくれています。
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珈琲はポッドでいただけ、量は3杯分ほどあります。2杯目以降はミルクを入れてみるとまろやかな飲み口になってオススメです。落ち着いた店内を眺めながら、珈琲の香りを楽しんでみてはいかがでしょうか? 営業時間 【茶房】11:00-19:00 【Bar】 19:00-翌3:00 定休日 火曜日
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【11:50】由緒正しき水を使ったおみくじ!「矢の根川owasis」
「ゴーシュ」から徒歩3分、お昼ご飯を食べる前に散歩をしていたら立派な門を発見。せっかくなので入ってみたら、優しいお母さんが出迎えてくれました。話を聞くと、どうやらここはカフェ兼雑貨屋のようです。 そして面白いものがあるとのこと。ワクワクしてきました!
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敷地内は若手のデザイナーさんが手掛けたとのことで近代的で洒落っ気に溢れています。 進むとガチャガチャに入ったおみくじがありました!立派な獅子舞の下にアンマッチな機械があるのが面白いです。ここのおみくじは珍しい水占のようです。せっかくなので占ってもらいましょう。 占い方は簡単、300円を投入して回すだけ!
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カプセルの中には結果が書かれていないおみくじが入っていました。 これを機械の隣にあるちょうず鉢に浸します。この水は追手から逃げていた源義経と弁慶が武具を洗うために使ったという伝説があるそうです。 ほらほら。お母さんから歴史を聞いているうちに文字が浮かび上がってきましたよ。
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結果は吉でした。 満足して喜んでいるとお母さんに「吉でも喜んでくれるのね」と笑われてしまいました。 お店の裏に整備された丘があり、階段を上がると結ぶ場所があります。せっかくなので結んでいきましょう。 お正月に東山でお焚き上げされるそうです。
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このお店は骨董店を商うオーナーが作ったお店ということもあり、店内には骨董品が並び、外国からの観光客が珍しがって買っていくこともあるそうです。 立派なものが並んでいるのが素人の自分にでもわかります。 今回は利用しませんでしたがカフェスペースもあるので休憩にぜひ立ち寄ってみてください。 営業時間 11:00-16:00 定休日 火・水・木曜日
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【12:30】浅野川のほとりで珈琲と古書とカレーを嗜む「あうん堂」
「矢の根川 OWASIS」から徒歩10分、ようやく本日のメインスポット「あうん堂」に向かいます。ひがし茶屋街を抜け浅野川沿いを歩いた先の住宅街の中にあります。入り口が小さくなかなか見つけにくいお店です。(行ったり来たりしてようやく気付きました) 迷いながらたどり着いたお店にはたくさんの魅力が溢れていました!
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まずは圧巻のこの景色!あうん堂はブックカフェで、店内には2千冊の古書が溢れています。 滞在中に自由に読んだり、気に入れば購入することもできます。最近の話題作なども置いてあるので本選びに夢中になること間違いなしです!
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こちらはカフェのメニュー表です。本の形をしており、メニューの他にかわいいイラストが描かれています。細部まで遊び心が溢れた素敵なお店です。 珈琲のブレンドは3種類あり、特に人気があるのが伝説の焙煎人・中川ワニさんがブレンドし焙煎した「中川ワニコーヒー」です。こちらは在庫がある時しか出会えない、出会えたらラッキなーなブレンドです。
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ここに来たらぜひ食べていただきたいのが「チキンカレー」(税込600円)。まずは驚きの安さ!この安さだけで万歳が止まらないというのに、味もこれまた絶品です。ピリ辛で食欲がかき立てられ、ぺロッと完食できること間違いなし! 程よい量なので、食後のデザートを併せてみるのもいいかも知れません。
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そして珈琲好きには欠かせない食後の珈琲。今回は奥能登の「二三味ブレンド」(税込400円)をチョイス。映画「さいはてにて 優しい香りと待ちながら」の舞台にもなった珠洲市にあるロースターさんが作ったオリジナルブレンドです。 ガツンとくる深煎りの苦味がたまりません。おかげで頭も冴え渡り読書に集中できました。 営業時間 10:30-19:00 定休日 火・水・木曜日
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【14:30】橋場町バス停でゴール!
東山での珈琲街歩きも終わって、橋場町のバス停に到着。 いかがでしたか?茶屋街には抹茶スイーツ店だけで無く、各々のこだわりが光る珈琲屋もあるのでぜひ香りに誘われながら歩いていただけたらと思います! ※このコースは2019年10月21日に行って来ました。
ゴールFinish!