親子で金沢観光♪朝ごはんから三時のおやつまで、ゆっくり楽しむ金沢のまち歩き

子どもたちのペースに合わせてゆっくり金沢のまち歩きを楽しんでみませんか?有名な観光コースでなくても、金沢には家族で楽しめるスポットがたくさんあります。ちょっと変わった美術館で社会見学したり、金沢ならではのお昼ごはんやスイーツを食べたり。春の足音も聞こえてきた二月下旬の日曜日朝に、パパ、ママ、長男(3歳)、次男(0歳)の四人で、のんびりと家族で巡るまち歩きコースへお出かけしました。金沢在住、子育て奮闘中の二児のパパがお届けします。(2016年2月)

朝からスタート

からスタートmorning start!

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    【9:00】静かにたたずむ紅殻格子の古民家カフェ「素都」で、まずはモーニング

    【9:00】静かにたたずむ紅殻格子の古民家カフェ「素都」で、まずはモーニング

    ツツジで有名な彦三緑地の隣にあり、金沢の茶屋街・主計町にも近い場所にたたずむCafe素都(そつ)。ここは、古民家を改装したカフェで、金沢の町屋の象徴である紅殻格子が印象的な建物の二階にあります。たくさんの書籍も置いてあり、「通いたくなるお店」にしたかったそう。ネット検索では7時からオープンとよく記されていますが、運営している女性に聞いてみたところ、準備もあるので7時半ぐらいから空いているとのことでした。 営業時間:7時半〜17時(午後6時からはカクテルバー「長屋」になります)  定休日:月曜  Tel:076-233-3113

    • ここへ来るには金沢市のコミュニティバス「ふらっとバス」が便利。此花ルートの彦三緑地停留所で降りてください。そうしたら彦三緑地に入って、その反対側の出口を出れば目的地のカフェが隣接しているのですぐ分かります。

    • 私たちは朝9時にカフェへ到着。朝から元気な長男は「お腹すいた〜」と言いながらどんどん先に進んで行きます。のれんをくぐって二階へ。

    • 二階に上がって扉を開けるとカフェがあります。店内にはジャズが流れていてとても落ち着いた雰囲気。ちょっと隠れ家へやって来たような気もします。意外に広いスペースが広がっていて、ソファー席もあるので、人数が多くても大丈夫。

    • 私たちは子どもがのびのび過ごせる座敷を選びました。彦三緑地が一望できる景色がとっても素敵!ツツジが咲く季節は最高の眺めでしょうね〜。

    • こちらがモーニングセット600円。トーストに目玉焼き。そしてホットコーヒーという王道の内容。きょうはこの後もたくさん食べる予定なので(笑)朝はこれぐらいがちょうどです。

    • この日はたまたまトーストではなく、ご飯もありました。こちらのセットは700円。内容は、ご飯にシチュー、目玉焼き、お豆腐(おぼろ豆腐?)、昆布にお漬物。長男とママはこちらを一緒に分けあって食べ、二人ともにっこり。

    • たくさんの書籍が置いてあることもこのカフェの特徴です。コーヒーや紅茶を飲みながら読書を楽しんで、「きょうはここまで読んだから、次の章は今度来た時に読もう」といった感じで、行きつけの隠れ家にするのもいいですね。MENU:コーヒー、紅茶各450円 ジェイソンウィンターズ・ティー500円 うちごはん700円(限定6食) キーマカレー(サラダ、コーヒー付)850円

    • ここは、お昼はカフェ、夜はバーとして営業しています。こちらがバーのスペース。なかなか雰囲気良いですよ〜。今度は夜に来てみようかな。

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    【10:00】5月にはツツジが咲き誇る「彦三緑地」をお散歩

    【10:00】5月にはツツジが咲き誇る「彦三緑地」をお散歩

    お腹もちょうどいい具合になって、次へ移動。カフェの隣にある彦三緑地をお散歩です。ここは、金沢のツツジスポットとして地元の人たちから愛されている場所です。観光客にはあまり知られていないかもしれませんね。そんなに広くないので、チビっ子と一緒に散策するにはぴったりの庭園です。 開園時間:午前8時~午後6時 (ツツジ・ボタン開花時は午前7時から開園)

    • 訪れたのは二月下旬なので、もちろんツツジは咲いていません。見ごろは、四月下旬から五月上旬まで。72品種約1400本ツツジが見事に咲き誇る様子は圧巻ですよ!

    • 庭園内にはツツジ資料館があります(午前8時〜午後6時までオープン)。無人で、扉を開けると照明が点灯します。ちょっとした休憩スポットとしても利用できます。

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    【10:30】金沢の老舗和菓子店「森八」内にある「金沢菓子木型美術館」へ

    【10:30】金沢の老舗和菓子店「森八」内にある「金沢菓子木型美術館」へ

    彦三緑地からベビーカーを押しながら約10分歩くと(子どもがいなければ5分ぐらい)、金沢の老舗和菓子店「森八」の本店があります。この二階に、「金沢菓子木型美術館」があるのをご存知でしょうか?江戸時代から使われてきた和菓子の木型など千数百点がずらりと展示されていて、ちょっとマニアックな気もしますが、見応えがあり、金沢の和菓子文化の一端に触れることができます。展示スペースはそんなに広くないので、子どもと回るにはちょうどいい広さ。おみやげを買うもよし、喫茶スペースで和スイーツを食べてもよし。ちょっとした和菓子アミューズメントな感じです。 開館時間:午前9時~午後5時  年中無休(年始2日間のみ休館)

    • 森八本店。足を運んだ日は、大手町に本店が移転してから五周年を記念したお祭りをやっていて、たくさんのお客さんが訪れていました。 営業時間:午前9時〜午後6時半(1月、2月のみ午前9時〜午後6時) 年中無休(1月1日・2日のみ休業)

    • 店内はこんな様子。一階は和菓子が販売されています。日本三名菓の一つ、落雁の「長生殿」はもちろん、数多くの商品がずらり。私は「お手作り最中 城の石」が結構お気に入りで、贈り物用に時々買ったりします。

    • 「金沢菓子木型美術館」は二階にあります(入場料は大人200円、小中学生は100円)。「木型を見て面白の?」という声も聞こえてきそうですが…いえいえ、これがなかなか面白いんです!

    • お祝いごとやひな祭りに登場する金沢ならではの飾り菓子「金花糖」。これは「にらみ鯛」というそうです。藩政時代は、殿様お気に入りの木型があって、それでこういったお菓子を作っていたんですね。ここには、金花糖の木型としては最古のものが展示されていました。ただいま英語を勉強中の長男は「フィッシュ!フィッシュ!」と叫んでいました(笑)

    • 両サイドに飾られた木型の数々は圧巻です。ここの通路はちょっと宇宙船っぽいですね。どこかへワープしそう…

    • 職人の道具って、芸術作品ですね。そんなことを思いながら見入ってしまいました。

    • 江戸時代から昭和に至るまでの木型が展示されています。そのテーマは、幾何学的な模様、文字、紋章、植物、動物などさまざま。かつては「ウチの会社オリジナルの木型」といったものがあったようで、そういったことが一つのステイタスだったようですね。

    • 最近、長男は粘土をアンパンマンの型に押し込んで遊んでいます。だからかな?木型に興味津々。

    • 金沢菓子木型美術館を見終わったら、喫茶コーナー「森八茶寮」で一服。この日は五周年記念祭ということで、お汁粉が振る舞われていました(めちゃめちゃ美味しかった!)。普段は、お抹茶や加賀献上棒茶の上生菓子セットなどを注文できます。

    • 記念祭のこの日限定で行われていた「もなかづくり体験」にチャレンジしてみました。長男は一生懸命、皮にあんこを詰めて作業していました。普段あんこはあまり食べないのに、自分でつくったプチもなかをパクリと食べ「美味しい」とスマイル。 ちなみに通常は、落雁づくり体験をやっていて(前日午後三時までの予約が必要)、自分で作った落雁でお抹茶も飲めるし、おみやげ用に持って帰れます。家族でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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    【11:30】子どもたちが大はしゃぎ!街中のちびっこ広場でパパ、ママと一緒に遊ぼう

    【11:30】子どもたちが大はしゃぎ!街中のちびっこ広場でパパ、ママと一緒に遊ぼう

    北陸新幹線の開業以来、観光客がどっと押し寄せるようになった金沢市民の台所・近江町市場。その三階に、チビっ子が思い切り遊べるスペースがあります。受付するだけで、地元の人でも観光客でも無料で利用可能。前日までに予約すれば一時預かりもしてくれますから、パパ、ママには嬉しい施設です(一時間500円。一般的な託児と同じで、細かな規定や用意するものなどが必要です。飛び込みでポンっと預けることは難しいです)。ここでパパと一緒に遊んでいる間に、ママはお魚やお野菜を買いに行く…というのも、いいかもしれないですね。スタッフのみなさんはとても親切な方ばかりですから、分からないことは気軽に聞いてみてください。 営業時間:午前10時〜午後6時  定休日:水曜(水曜が休日の場合は営業、翌日の木曜がお休みとなります)、12月29日〜1月3日

    • 森八本店からベビーカーを押して15分ぐらい。近江町市場へたどり着きました。ここは「近江町いちば館」という建物になっていて、二階には飲食店、三階が近江町交流プラザのちびっこ広場となっています。私たちが訪れた日曜日はやっぱり物凄い人出でした。北陸新幹線が開業してからずっとこんな感じです。

    • エレビーターで三階に上がると、中は広々!全フロアが「きっず広場」になっており、遊具やおもちゃがそろっています。授乳室もありますからママも安心。街中にこういった施設があるということのありがたさは、パパになってから分かりました。

    • 0歳から2歳までの乳児だけが使えるスペースもあります。奥には畳が敷かれた和室もあって、お昼寝も可能。次男はそこにたたずんで何を思っているんだろう…?

    • 一方、長男は0歳から6歳まで遊べるスペースでテンション上がりまくり!飛んだり跳ねたりしながら喜んでいます。中でも、このSLの遊具が一番のお気に入りのようでした。

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    【12:30】混みあう近江町市場を離れてお昼ごはん びっくり甘エビが七本!大満足の甘海老天丼いただきます!

    【12:30】混みあう近江町市場を離れてお昼ごはん びっくり甘エビが七本!大満足の甘海老天丼いただきます!

    近江町市場は観光客で混み合うので、子ども連れだとなかなか列に並んだり、時間待ちしたりすることができません。なので私たちは香林坊へ移動。お腹も大満足の甘海老天丼を食べに割烹「むら井」へ。ここは金沢の四季折々の郷土料理を味わえるお店。大人数の宴会でもよく利用されています。 営業時間:ランチ午前11時半~午後2時(2時入店可)ディナー午後4時半~午後10時(10時入店可)  定休日:無休(年始は除く)

    • 近江町市場から香林坊まではこの青いバスで移動。金沢の中心街を走っているショッピングライナー「まちバス」です。土日祝日だけ運行しており、料金は大人一律100円、未就学児童は二人目から50円。お休みの日に金沢のまちなかを移動するには本当に便利。毎日運行してくれればいいのになぁ。私たちは12時6分発のバスに乗って香林坊へ向かいました。金沢観光の一つのポイントは、こういった交通機関を利用しながら、フットワークを軽くして移動することです。

    • 近江町市場方面からまちバスに乗り、香林坊停留所で降りたら、デパート「香林坊大和」の真ん前に到着します。そうしたら、道路をはさんで向かい側にあるアルマーニを見つけください(黒っぽい高級そうな建物)。その横の道を真っ直ぐ行って突き当りを右に曲がれば、割烹むら井が見えますよ。

    • 割烹むら井に到着。紫ののれんが目印です。

    • 演歌が流れる店内へ。僕たちは電話してあったのでスムーズにテーブル席につくことができました。メニューを見ると、美味しそうなものがいっぱい!「カニ足の天丼も気になる…」と悩みながらも、やっぱり甘海老の天丼(税別1000円)をチョイス。ママは、まかない風日替わりご膳(税別1000円)を注文しました。他にも、一匹丸ごと焼いて蒸したうな丼や、豪華な海鮮丼も人気!近江町市場で並ばなくても、ちょっと移動するだけで、美味しい海鮮丼を食べられるお店がいろいろあるんです。メニューの最後に記されていた「後悔させません」という文字がインパクトありました(笑)

    • はい、来ました!どーんと甘海老が七本!ご飯は下に隠れていて見えません(ごはんの量はおにぎり一個分ぐらい)。お刺身でも食べられる新鮮な甘エビを天ぷらにして、それが七本もあるというこの贅沢さ!早速、頭からガブリ!とかじりつきましたが、食べても、食べてもエビがなくなりません(笑)パパ大満足。

    • こちらは、ママが注文したまかない風日替わりご膳。白身魚のあんかけ、ヒレカツ、カツオのたたき、茶碗蒸し…といった内容。白いご飯がすすむおかずばかりです。いや〜やっぱり和定食っていいなぁ。ママもにっこりです。この日替わりご膳と甘海老天丼を子どもたちと分けあって食べて、みんなお腹いっぱい。幸せなランチタイムでした。

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    【13:30】昼ごはんの後は金沢観光の定番「武家屋敷跡」を散策 休憩館でおむつ替え

    【13:30】昼ごはんの後は金沢観光の定番「武家屋敷跡」を散策 休憩館でおむつ替え

    お腹もいっぱいになったところで、ちょっと金沢らしい景色を楽しみながら再びお散歩。割烹むら井の裏側は、金沢観光の定番「長町武家屋敷跡」があります。この界隈は、藩政時代に武士たちが住んでいたお屋敷が残っているエリア。土塀の続く趣きのある町並みが広がっています。

    • 土塀に囲まれた武家屋敷跡。訪れたのは二月下旬なので、まだ雪から土塀を守る「こも」が掛けられていました。屋敷跡にはいまでも人が住んでいるんですよ。武士になった気分で、こういったお屋敷で生活してみるのもいいなぁ…。下は石畳になっていますが、凹凸が少ないのでベビーカーでもそんなに問題ありません。

    • 金沢は用水路の町でもあるということ、ご存知でしたか?長町武家屋敷跡の界隈を流れているのは有名な「大野庄用水」。こういった用水沿いを歩くと、「金沢だなぁ」としみじみ思います。長男は「お水流れているね!」と喜んでいました。

    • 長町界隈には甘味処や和菓子店がありますから、休憩に立ち寄ってみてもいいかもしれません。でも、私たちが目指したのはここ「長町武家屋敷休憩館」です。そう、ここで子ども二人のおむつ替えをしたかったのです! 開館時間:午前9時〜午後5時 入館料:無料 年中無休

    • 長男と次男のおむつ替えを終えてホッと一息。館内はこういった休憩スペースがありますから、歩き疲れた足を休めてみてはいかがでしょうか。金沢観光に役立つチラシもたくさん置いてあります。さて、それじゃ、最後におやつを食べに行こう!

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    【14:30】子どもには安心できるおやつを食べさせたい 素朴な味の「じろあめソフト」を食べてゴール!

    【14:30】子どもには安心できるおやつを食べさせたい 素朴な味の「じろあめソフト」を食べてゴール!

    親としては、子どもたちの食べ物には細心の注意を払いたいですよね。できるだけ自然なものを食べて、元気に健康に育ってほしい。だから三時のおやつはここへ。「穀物のあるくらし」を提案するお店「たなつや」さん。自社栽培の無農薬・無化学肥料で育てられたお米や麦、豆はもちろん、穀物を原料とした加工品や調味料などを販売しているお店です。 営業時間:午前9時〜午後6時  年中無休(年始のみ休み)

    • 長町武家屋敷跡をお散歩したら、先ほどの青いバス「まちバス」で再び近江町市場へ戻ります。香林坊大和の向かい側にある「香林坊・日銀前」停留所からバスに乗りましょう。

    • 子どもってどうしてバスが好きなんでしょうか?長男は身を乗り出して外の景色を眺めています。ちなみに今回、まちバスに乗っていたら、次男をおんぶしていたママに席を譲ってくれたご夫婦がいらっしゃいました(ありがとうございます!)さらに、そのご夫婦に席を譲ろうとした若者がいて、何だかほっこり。金沢のバスに乗っている人たちは、とっても温かいですね。

    • 再び戻ってきました、近江町市場。金沢の移動はバスを賢く使うのがコツ。バスを上手く利用して金沢観光の達人になりましょう。

    • 三時のおやつにはちょっと早い午後二時半頃「たなつや」さんに到着。ここでは、店頭でソフトクリームを販売しています。ここのソフトクリームは砂糖を使用しておらず、人口甘味料も使用していません。穀物由来の金沢の伝統甘味料「じろ飴」と「玄米甘酒」で甘味を出しているそう。この日は「じろあめプレーン」(税込350円)と、能登産ブルーベリーを使用した「あめちゃんジャム ブルーベリー + 炒り豆クランチ」(税込400円)を頼みました。

    • ちなみに、ここのソフトクリームは豆乳ベースなので、さっぱりとした味わい。原料の大豆は石川県の自社農場で、農薬を使わずに栽培した有機大豆だそうです。コーンも、国産小麦を原料に、着色料を使わずに作られているとのこと。 長男はママと一緒にブルーベリーの方を食べていましたが、あっという間になくなって、「ブルーベリーが食べたい〜」を連呼。さらにもう一つ買ってあげたいところですが、ここは心を鬼にして「食べ過ぎはだめ。またね」と言い聞かせていたら号泣してしまいました(笑)そんなに食べたいのか、長男よ。

    • 甘いものを食べたらコーヒーも飲みたくなりますよね。すぐ近くにある「金澤屋珈琲店」でコーヒーをゲットするのも、いいかもしれません(持ち込みは禁止なのでソフトクリームは持ち込めません)。大きなチェーン店もいいですが、金沢観光をしたら、こういったローカルなコーヒー飲んでみてください。 営業時間:午前8時半~午後5時 年中無休

    • ということで、きょうのまち歩き終了!親子でちょっとした金沢観光を満喫しました。最後に、近江町いちば館にあった自販機をパチリ記念撮影。金沢は自販機まで加賀友禅の優雅なデザインになっているのです(笑) 繰り返しになりますが、金沢には家族で行きたお店やスポットが点在しています。まちバスなどの交通機関を上手く使って移動し、いろんなお店や場所に足を運んでみてください。有名観光スポットだけでは、金沢の魅力は語り尽くせません! 子どもたちはお家に帰ってから二人とも爆睡していました。おやすみ、きょうは楽しかったね。またお出かけしよう! ※このコースは2016年2月に行ってきました

Finish!

ゴールFinish!