【ひがし茶屋街~兼六園】人力車で楽しむ金沢まちなか巡り
百万石の古都・金沢の風情にしっとりと馴染む人力車。興味はあってもいざ乗るにはハードルが高いと思っている人が多いのでは? 実はとっても使い心地がよく、楽しくて乗り心地のいい人力車の魅力発信とともに、華やかで可愛らしいてまり寿司が人気のお寿司屋さん、創建400年 加賀藩主前田家ゆかりのお寺を巡ります。
昼からスタートafternoon start!
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【11:30】「梅ノ橋」からスタート
バス停「梅ノ橋」は、金沢のまちなかを周回する「金沢ふらっとバス・材木ルート」の停留所。その眼の前の梅ノ橋は浅野川に架かる歩行者と自転車専用の橋です。コンクリート橋ですが、欄干や手すりが木造になっているため茶屋街の雰囲気ともぴったりで、金沢を舞台にした映画やドラマでもしばしば登場しているので「見たことある」って人も多いかも。
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浅野川河川敷は、桜の名所としても知られていて、春にはこんな景色が見られます。 うららかな陽気とキラキラ輝く水面は癒やし。テイクアウトスイーツやお弁当を食べている人も結構います。 もちろんゴミは各自で、きちんと持ち帰りましょうね!
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梅ノ橋を渡ったら、右手見える徳田秋聲記念館方向に進みます。「金沢三文豪」の一人に数えられる徳田秋聲は、明治末期から昭和にかけて活躍した小説家で「稀代の恋愛小説家」呼ばれた人物。 今回は、行きませんでしたが、興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。 営業時間:9時30分~17時(受付は~16:30) 休館日:火曜定(祝日の場合は翌平日) 入館料:310円
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次のスポットに向かう道すがら。まるで映画のセットのようですが、周辺は一般の住宅なので、はしゃぎすぎないのがマナーです。
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【12:00】ランチはひがし茶屋街奥の「寿司 一船」で目にもカワイイてまり寿司をいただく
ランチはお寿司。しかも回らないお寿司♪ うかがったのはひがし茶屋街の奥にある「寿司 一船」さん。町家を改装したしっとりとした佇まいに白いのれんがかかっている楚々とした外観のお店です。 2021年のオープンからずっと人気のお店で、特にランチ時は予約をしておくのがベターです。 一船さんは、板前さんが握ってくれるお寿司屋さんです。回らないお寿司屋さんは値段がわからないからと、気後れする人も少なくないかもしれませんが、メニューに一品ずつ値段が書かれていますし、セットメニューも豊富なため、メンタルにもお財布にも優しいから安心してください♪
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カウンター席で一つずつ握ってもらうのも粋なのですが、予約でしか食べられない人気の「てまり寿司(2,500円)」をテーブル席でいただきました。 白木のお重に並ぶ一口大の可愛らしくも華やかなてまり寿司。出てきた瞬間「カワイイ!」と声がでちゃいました。 量は少なめかな、とも思いますが、足りない人は単品をオーダーしてもいいし、このあと茶屋街でスイーツのはしごを計画しているならむしろちょうどいい!
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ところで。一船さんでは、お茶はセルフサービスになっています。 店に入ってすぐのところにあるカウンターで、好きな茶碗と茶葉を選び、茶釜から竹の茶杓でお湯を汲んで淹れるスタイル。 こんなの何杯でも飲みたくなっちゃう! けど、お腹がタプタプになるので飲み過ぎ注意です。 営業時間: 11:00~15:00(日曜17:00)、 17:00~22:00 定休日:月曜
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【13:30】創建400年 加賀藩主・前田家ゆかりの「円長寺」で加賀文化に触れる
ひがし茶屋街周辺には約50の寺社仏閣が散在しています。「卯辰山山麓寺院群」と呼ばれ、加賀藩3代藩主の前田利常公が整備したと伝えられています。 その利常公ゆかりのお寺が「円長寺」。鷹狩の際に休憩所として立ち寄ったのがこの円長寺です。 小ぢんまりとしたお寺ですが、本堂は須弥壇をはじめ金箔がふんだんに使われていて、加賀藩の豊かさと歴史・文化を感じられます。
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本堂に上がる前にまずはきちんと手を合わせ、仏様にご挨拶。本堂の中は、まばゆいくらいの金色です。金箔が多く使われているのは、極楽浄土を現しているそうですが、そこはやっぱり前田家の威光が関わっているんでしょうね。藩主の位牌を守っているため、加賀藩の紋である梅鉢紋の袈裟を着ることが許されているそうです。 円長寺では月に一度「縁日」が開かれていて、「古刹の本堂で作る天然石ブレスレット」や似顔絵、マッサージ、アクセサリー販売など、さまざまな催しが体験できます。縁日に巡り会えるかはタイミング次第ですが、ステキなイベントですよね。
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7枚ある欄間には獅子や鳳凰が彫り上げられていて、1枚ずつ図柄が違います。この欄間だけでもなんだかご利益がありそうな荘厳さ。 この複雑で立体的な彫刻は、なんと1枚の板から掘り出されているそうです。彫刻で有名な富山県の井波で作られたそうで、当時の職人さんの技術の高さにも驚きます。
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境内左手にあるのは「御輪堂」という経堂。江戸時代に作られたもので、中には5000巻以上のお経が収められています。
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お堂の中心に設えられているがお経を収めた書架(本棚)。この書架、実は回転します。雲形の飾りに手を添えて押すと「ぎぎぃー」と音を立てて回るのですが、この音はブッダが出家する際に開けた屋敷の門の音を模していると言われています。 とても古く貴重なものなので、現在は回せる日は限られていますが、縁日のときは比較的回してOKな日が多いようなので、こちらもそんな日に巡り合えたらラッキーですね♪
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【14:00】いよいよお待ちかね! 人力車に乗り込みます
実はこの円長寺の前が人力車の乗降場所なんです。 お寺を出ると、本日お世話になる「金沢壱力車」の林陽治さんが待っていてくれました。笑顔がステキなマッチョメンです♪ 林さんの引く人力車は金沢では唯一の3人乗り。大柄な男性3人を乗せたこともあるそうで「女性2人なら、羽のように軽いから安心して任せてください」と心強いお言葉をいただきました。
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金沢に住んではいても、人力車に乗るのは初めて! ということで、気合を入れて着物で乗車したのですが、こんなイメージフォトも撮ってくれます。 スタートから、気分もテンションもMAXです。 お願いしたのはひがし茶屋街で乗って、兼六園で降りるオーダーコース。途中にある観光地を巡って約30分の乗車です。
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動き出して最初に立ち寄ったのは「多華味屋」さん。 「甘いものは好きですか」と訊ねられて「もちろん!」と答えるまで0.1秒。ドライブスルー方式で受け取ることができるのは、人力車乗車中の特権です♪
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多華味屋さんの名物は、北陸新幹線の石川県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」をかたどった「ひゃくまん焼き」です。 定番はあんこ(200円)、カスタードクリーム(200円)、豆腐レアチーズ(250円)、抹茶クリーム(250円)。季節限定の餡もいろいろあるそうです。 ほんのり温かいひゃくまん焼き。ふわふわで、かわいくて、もちろんおいしい! 営業:11:00〜18:00、土日曜・祝日10:00〜18:00 定休日:火曜
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後ろ姿も逞しい♪ 「安心して任せてください」の言葉通り、人力車はほとんど揺れもなく快適です。
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ここは彦三緑地。72品種約1400本のツツジが植えられたツツジ園やボタン園がある日本庭園風の緑地です。休憩所やトイレもあるので、一息つくにもぴったりです。 これも撮影は林さん。顔の角度や手の位置を指示されたりして、気分はすっかり旅番組の女優さん♪
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こんな写真も♪ 本当に楽しい30分でした。 普段は徒歩や自転車でしか通れない白鳥路を通って、そろそ終着点の兼六園下。ちょっと名残惜しいなぁ。
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【14:30】「兼六園下」でゴール
兼六園下に到着です。 いかがでしたでしょうか?人力車で楽しむ金沢まちなか巡り。 知らない地元の魅力を知るにも、お姫様や女優気分になって気持ちをアゲるにも、自分へのご褒美に時々は人力車に乗りたいなーと思った一日でした。 美味しいお寿司も食べたし、素晴らしい古刹にも行ったし、楽しかった! ※このコースは、2023年7月25日に行ってきました。営業時間・定休日など、店舗・施設情報が表記と異なる場合がございますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。
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金沢壱力車 料金: 1人乗 2人乗 3人乗 20分 ¥4,000 ¥6,000 ¥9,000 30分 ¥5,500 ¥8,000 ¥12,000 40分 ¥7,000 ¥10,000 ¥15,000 50分 ¥8,500 ¥12,000 ¥18,000 60分 ¥10,000 ¥14,000 ¥21,000 以降10分毎 ¥1,500 ¥2,000 ¥3,000 乗車場所:円長寺前(市街地指定場所への送迎あり)
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ゴールFinish!