「今ここでしか体験できない価値を」心地良い音楽空間で美味しいお酒と食事が楽しめる「Kanazawa Music Bar(カナザワミュージックバー)」
竪町のホテル「Kaname Inn Tatemachi」の1階にあるバー。最高級のオーディオシステムが並ぶ上質な音楽空間。アナログレコードの心地良い音楽を聴きながら、美味しいお酒と地元食材をふんだんに使った食事が楽しめる。音楽や飲食を通してゲストに「今ここでしか味わえない体験」を提供している。昼間はカフェとしても営業している。
片町1丁目の交差点の一角にあるマクドナルドが入り口の「タテマチストリート」を進んで行くと、左手にテラスにソファーが置いてあるラグジュアリーな空間が見えてくる。こちらが「Kanazawa Music Bar」だ。
和モダンな雰囲気のバーカウンター。縁起のいい七宝柄のデザインは石川県の建具職人によるもの。それぞれの柄に「長寿」などゲストの幸運を祈る意味がある。
選りすぐりのアナログレコードの音楽を最高峰のサウンドシステムで楽しめる空間
最良の音質を実現するためにこだわりぬいて選ばれたオーディオシステム。中でも一際目を引くのは、イギリス製の最高級スピーカー・タンノイ製「ウエストミンスター」。
一般的なスピーカーと圧倒的に違うところは、「音が非常にクリアに聞こえるところです。ギターの音などは目を瞑って聞いていると、すぐそこで演奏しているかのような臨場感があります」と話すのは店長の宮崎龍一さん。
リアルウッドパネルがお洒落な最高級スピーカー・タンノイ製「ウエストミンスター」。
現在、音楽と言えばスマホでストリーミング再生などが主流になっているが、それに逆行するように、近年世界的にレコード人気が再燃している。レコードの魅力を宮崎さんに聞いてみると「ライブ演奏に近い、そのままの自然な音が楽しめるところ」だという。CDの方が音質が良く聞こえるが、実はCDはある一定の周波数の音がカットされており、音の情報量はレコードの方が多いのだ。
バーにある1,000枚を超えるアナログレコードは、年代やジャンルにはこだわらず、不朽の名盤やレアな音源など厳選されたものばかりだ。
「専属のミュージックセレクターが毎夜、店内にいるゲストの年齢や人数、雰囲気などに合わせて曲をかけています。これこそが今ここでしか体験できない価値なのです」と宮崎さん。この金沢で最高の夜を過ごしてほしいと、そのゲストのことを想い、曲を選ぶ。音楽を通してゲストをもてなしているのだ。
最高級のオーディオ機器とアナログレコード。専属のミュージックセレクターの曲選びのセンスも抜群と評判だ。
人気の国産クラフトジンは20種類以上!金沢ならではのオリジナルカクテルも楽しめる
ウイスキーやハードリカー系のお酒を中心にドリンクの種類が豊富なのも魅力。海外からのゲストのニーズに応えて国産のウイスキーやクラフトジンを多数取り揃えており、国産のクラフトジンは20種類以上もある。
また「カクテルそのものはスタンダードなもので、素材に地元食材を使うことによって、金沢ならではのカクテルを提供しています」と宮崎さんが話す。
おすすめのカクテルは「ジントニック(1,200円)」。こちらは、米由来の京都のクラフトジン「季の美(きのび)」と金沢の老舗酒造・福光屋の「酒炭酸トニック」を使用したオリジナルカクテル。和×和のジントニックは相性も良く、爽やかな飲み口と飲んだ後の日本酒のフレーバーの余韻が癖になる一杯。カクテルは他にも「金沢柚子モヒート」や「富山の干し柿オールドファッション」、「加賀梅酒コネクション」などがある。
グラスが枡に入ったバーオリジナルの「ジントニック」。枡はバーの1周年記念パーティーで福光屋が製作したもの。
地元食材をふんだんに取り入れた食事メニューも充実!
こちらのバーではお酒だけでなく、地元食材をふんだんに取り入れた食事も楽しめる。
食事メニューのおすすめは「その日の魚介のブイヤベースのようなアヒージョ(1,000円)」。
石川県七尾市で獲れた魚介で作った濃厚なダシと香味野菜、ガーリックオイルを合わせたものに、エビやイカ、ムール貝などその日ある魚介をたっぷりと入れ、煮込んだ一品。
バゲットを付けながら食べる。おすすめはリゾットセットで、ご飯と薬味は山中漆器の老舗「我戸幹男(がとみきお)商店」の特注の器に入っており、目でも楽しめる。
「能登豚のぐるぐるステーキ」「甘エビのビスクソースのリングイネ」やスイーツでは「車麩のティラミス 有機きな粉がけ」などもおすすめだ。
「その日の魚介のブイヤベースのようなアヒージョ」。濃厚な魚介ダシとガーリックオイルを合わせた絶品スープは海外のゲストからも大好評だ。
昼間はカフェとしても営業している。ランチは6種類あり、どれもリーズナブルで美味しいと評判だ。土日祝日はカフェタイム(15:00~18:00)も営業しており、スイーツやドリンクが楽しめる。
「能登豚のぐるぐるステーキランチ(ドリンク付き980円)」。もっちりとやわらかな能登豚と手作りのデリも美味しい人気のランチ。
ランチ・カフェタイムは明るく開放的な雰囲気。夜のバータイムとは雰囲気がガラリと変わる。
ゲストに「最高の金沢体験」と「居心地のいい空間」を提供したい
2017年2月にホテル「Kaname Inn Tatemachi」、同年4月に「Kanazawa Music Bar」がオープン。こちらを運営する「株式会社スラックタイド」の事業コンセプトは「旅行者に最高の金沢体験を」。その想いがすべてのサービスの根底にある。
「こちらのバーでは、雰囲気に合った音楽と金沢ならではのドリンクや食事を提供することで最高の金沢体験につながればと思っています」。ホテルの1階ということもあり、海外からのゲストも多く、日常会話程度の英語も話せるようにしているという。ただ「一番大切にしていることは、ゲストにとって居心地のいい空間を作ることです。英会話など技術的なこと以上に笑顔と気持ちが大切だと思っています。こちらのバーやホテルのおかげで最高の体験ができた、そう思ってもらえたらベストですね」と笑顔で話す宮崎さん。
「雰囲気がよく、落ち着いてくつろげる」というゲストの感想が多いのも納得だ。
今後、さらにテラス席を生かしたイベントや音楽のイベントも企画していきたいという。
開放感のあるテラス席。ソファー席では音楽やお酒を優雅に楽しめる。テラス席は天気がいい日はオールシーズン利用できる。
パーティーフードも充実!女子会やパーティーにもおすすめ。
竪町に行った際にはぜひ訪れてみてほしい。上質な音楽空間で心地良い時間が過ごせること請け合いだ。
※価格はすべて税込
取材日時 2019年9月9日
取材・文 岡崎真由美
店舗情報
店舗名 | Kanazawa Music Bar(カナザワミュージックバー) |
---|---|
住所 | 金沢市竪町41 |
電話番号 | 076-208-3580 |
営業時間 | 朝食タイム7:00~10:00、ランチタイム11:30~15:00、カフェタイム15:00~18:00(土日祝日のみ)、ディナータイム18:00~22:00、バータイム22:00~2:00(日曜~24:00) |
定休日 | 水曜日 |