春の陽気に誘われて…南町〜尾張町、いっぷくしながらてくてく散歩

春の金沢は、見所たくさん!外を歩くと気持ちの良い季節には、てくてくとおさんぽしながら、金沢を楽しむのはいかがでしょう。今回は、新しいカフェから歴史ある喫茶店、話題の台湾料理店を巡りながら、気持ちの良い春の金沢を楽しめるコースをご案内します。

昼からスタート

からスタートafternoon start!

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    【13:00】南町・尾山神社バス停を下車して、おさんぽスタート!

    【13:00】南町・尾山神社バス停を下車して、おさんぽスタート!

    今回のまち歩きは、まちバスの「南町・尾山神社」バス停からスタート!まちバスは土日祝日のみの運行で、まちなかを100円で周遊しており、観光やまちなかでの買い物にも便利なバスです♪

    • バス停から徒歩1分で、シェアホテル「KUMU金沢」のエントランスにあるカフェ「KISSA&Co.」に到着!鏡張りの店構えからは、明るく開放的な店内の様子が見えます。よいしょっと扉を開けて、中に入ると…

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    【13:01】開放的な金沢カフェTEA SALON「KISSA&Co.」でいっぷく

    【13:01】開放的な金沢カフェTEA SALON「KISSA&Co.」でいっぷく

    ガラス張りのドアから中に入ると、組み木の天井が印象的な広々とした店内に心が躍ります。TEA SALON「KISSA&Co.」の店名は、「お茶を一杯、召しあがれ。」という意味のある禅語「喫茶去(きっさこ)」が由来となっているそうです。

    • 「KISSA&Co.」は、2017年にオープンしたシェアホテル「KUMU金沢」のカフェスペースとして、日々多くの人々を迎え、送り出しています。オフィス街の中心部にあるため、宿泊客だけでなく、地元の人たちにもよく利用されているのだとか。この日も、店内にはのんびりと楽しむ女性グループやカップルのほか、ビジネスマンたちが打ち合わせする姿も見られました。Wi-fiや電源も常備されているので、最近はテレワークでの利用も多いそうですよ。

    • もともとはオフィスビルだった建物をリノベーションしてあるため、店内にはその名残が多く見られるのも面白いです。「KISSA&Co.」のある1階部分は駐車場だったらしく、元守衛室の丸窓は鏡がはめ込まれてかわいらしい雰囲気に。タイル張りの壁はそのまま残され、この日は「金沢民景」の写真展示スペースとして使われていました。

    • 店内で使われているお皿や茶器も見どころです!お茶碗やポット・茶器などは、陶芸家の中田雄一さんや金工作家の竹俣勇壱さん、漆工の杉田明彦さんなど、金沢ゆかりの作家さんが「KISSA&Co.」に合わせて制作したものなんだそう。洗練された空間に、作家さんの手仕事と伝統の技術が融合し、さらに贅沢な体験を味わえます。

    • オーダーしたのは「贅沢いちご日本酒サワー」(税込850円)のノンアルと、「抹茶アフォガード」(税込700円)。いちごがゴロゴロ入った、見た目も味もまさに贅沢なサワーは、いちごの酸味がスッキリと爽やか!今回はノンアルで楽しみましたが、日本酒だとさらに贅沢増し増しまちがいなし…次回はきっと日本酒でいただきたいです。

    • 「抹茶アフォガード」は、あたたかい抹茶をアイスクリームとあんこの上にとろ〜りとかけていただきます。お抹茶の茶葉は、金沢の老舗お茶屋さん「上林金沢茶舗」のものを使用しているそうです。香ばしくほろ苦い抹茶の味と、バニラとあんこの甘みがじんわりと混ざり合い、口の中がとっても幸せな気分になりました。

    • ガラス張りの窓の外は、車や人通りの多い百万石大通りですが、木に包まれた店内は街中の喧騒を忘れるほど静かで居心地の良い空間でした。たくさんの人が行き交う交差点のような場所でもあり、流れる人や景色に思いを巡らせつつ、 時間を忘れていっぷくできる場所でもあり…心安らぐ時間を過ごし、次のスポットへと向かいましょう! TEA SALON「KISSA&Co.」 営業時間:11:00~23:00(22:00ラストオーダー)  定休日:なし(不定休・貸切の場合あり)

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    【13:45】1972年開業の喫茶店「プラザ樹(みき)」で、ホットサンドランチ

    【13:45】1972年開業の喫茶店「プラザ樹(みき)」で、ホットサンドランチ

    徒歩10分ほどで、尾山町の「プラザ樹(みき)」に到着!1972年にオープンした「プラザ樹」は、今年で48年目を迎えた歴史ある純喫茶です。入り口からは中の様子が見えないお店ですが、店内にはとっても素敵な空間が広がっているんですよ。では、扉を開けて入ってみましょう!

    • 出迎えてくれるのは、店主の池田由樹さん。由樹さんのおばあちゃんが創業した「プラザ樹」を、数年前に孫の由樹さんが受け継いだそうです。若い感性を活かし、イベントの企画や他店とのコラボ企画など、純喫茶の枠にとどまらない活動を積極的にされているんですよ!

    • 「プラザ樹」のおすすめポイントは、なによりも店内の素敵な雰囲気。大きな窓の外には、樹齢300年を超える赤松の大木をはじめ、岩や灯篭・季節の木々などが立ち並ぶお庭が見えます。春になれば緑鮮やかな苔が、秋には色づく紅葉が楽しめるとのこと。店内の味のある椅子や机なども、創業当初から変わらず、丁寧に手入れされながらずっと受け継がれているもので、見応えがあります。

    • 店主の由樹さんのイチオシは、この陶壁。初代店主の知り合いでもあった大樋焼作家・大樋陶冶斎さんが、お店の雰囲気に合わせて作ってくれたオリジナルのタイルや陶板なのだそうです。庭の景色を凝縮したような深い緑色の陶板たちは、全てが絶妙に異なる色合いに焼かれていて、1枚1枚違った表情を楽しめます。

    • 「プラザ樹」の名物メニューは、卵・のり・チーズの「ホットサンド」(税込550円)。ふわふわの卵に、とろけるチーズ、隠し味のからしマヨネーズがピリッとアクセントになって、あっという間にごちそうさま!コーヒーにもよく合う、懐かしい味です。

    • デザートメニューには、純喫茶らしい「クリームソーダ」(税込550円)も。フォトジェニックな鮮やかなブルーのソーダは、若い女性やファミリー・キッズにも人気だそうです。緑のお庭に青色が映えて、とってもきれい!これから暖かい季節になると、庭の苔ももっと緑が深くなり、さらに美しく映えるのでしょうね〜。

    • 基本的に平日のみの「プラザ樹」ですが、今後は土曜営業も増えるとか?また5月以降には、かつて画廊喫茶だった店内の展示スペースを活かして、地元のギャラリーさんとのコラボ企画も準備されているとのこと。インスタグラムで情報を発信されているので、ぜひチェックしてみてくださいね! 「プラザ樹」 営業時間:10:00~16:00  定休日:土曜・日曜・祝日

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    【14:30】尾崎神社で静かなひとときを

    【14:30】尾崎神社で静かなひとときを

    プラザ樹から金沢城方面に向かうと、立派な神社の門が見えてきます。徒歩2分ほどで到着するのは「尾崎神社」。徳川家康や前田利常が祀られている、由緒ある神社です。門をくぐって境内に入ってみましょう。

    • 静かな境内に、立派な社殿と狛犬たちがどーんと鎮座しています。赤と緑の鮮やかな社殿は、国の重要文化財にも指定されている建築です。近づいて見ると、内側にも施された繊細な装飾に目を奪われました。徳川家康が祀られているそうで、徳川の葵紋がたくさん刻まれているのも見応えがありました。チャリーンとお賽銭を入れ、二礼二拍手でお祈りしてきましたよ!良いことがありますように〜。

    • 境内には、枝垂れ桜の木も。春真っ盛りの見頃には、赤い鳥居と桜、緑の苔が映えて、きっときれいな景色になるんだろうな〜とウキウキしました。金沢中心部の観光地の中でも、静かな雰囲気を楽しめる良い空間でしたよ。

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    【14:45】黒門前緑地で、歴史を感じながらプチお花見

    【14:45】黒門前緑地で、歴史を感じながらプチお花見

    尾崎神社から金沢城方面に徒歩3分、見えてきたのは金沢城黒門前の白壁から高く伸びた桜の木。「黒門前緑地」の桜はヒガンザクラという品種で、毎年ソメイヨシノよりも早く満開を迎えます。この日も、1本の桜は5分咲きほど。少し立ち寄って見てみましょう。

    • 小さな緑地ですが、白壁に囲まれた空間に入ると、観光地の喧騒とは少し違った穏やかな時間が流れているように感じられます。この日も、金沢城から歩いて観光している人たちや、お買い物に行く途中の地元の人などが、ふらりと立ち寄って桜の木を見上げていました。思い思いの時間を過ごせる穴場スポットです。

    • 「黒門前緑地」の隣には、医学博士・高峰譲吉の邸宅を移築した旧高峰家と、旧金沢検事正官舎が一般公開されています。この日は中には入れませんでしたが、和洋折衷の建築や、美しい庭も見所だそうで、次に来た時にはぜひ中も見学するぞー!と心に決めながら次のスポットへと出発です!

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    【15:00】台湾料理店「四知堂(スーチータン) kanazawa」で、豆花に舌鼓

    【15:00】台湾料理店「四知堂(スーチータン) kanazawa」で、豆花に舌鼓

    黒門前緑地から百万石大通りに出て、東山方面へ歩きます。徒歩10分ほどで、2020年8月にオープンした台湾料理店「四知堂(スーチータン) kanazawa」に到着!台湾の「四知堂」店主と知り合いだったというオーナーが、金沢でもぜひ台湾料理のお店を開きたいとの思いで開店したお店だそうです。

    • メニューは、台湾の伝統料理を受け継ぎつつ、石川県や金沢の食材を取り入れてアレンジされています。魯肉飯(ルーローハン)や割包(グァパオ)には能登豚、お米や野菜は石川県内の自家農園で栽培されたものなど、安心安全で高品質な地元食材をふんだんに楽しめるのも大きな魅力ですね!

    • 戸が開け放たれ、優しい風が吹き抜ける店内には、独特の空気感が漂っています。もともと油問屋や塗料屋だった築100年を超える建物をリノベーションし、開放感のあるこだわりの空間に生まれ変わったのだそうです。建具や天井などは100年前のものそのままに、新しい照明や空間演出には、オーナーのこだわりが散りばめられています。お店で使っている食器やインテリアは、台湾の「四知堂」から送ってもらったものも多いのだとか。

    • 外は百万石大通り。行き交う車や人の流れを眺めながら過ごす時間は、ゆったりとしていてまさに台湾の屋台の雰囲気を思い出します(2年前に行ったなぁ…)。 観光客が多いのかと思いきや、地元の人が通勤前に朝ごはんを食べて行ったり、お仕事帰りにテイクアウトしていったりと、オープンして半年余りで近隣の人にも欠かせない生活の一部になっているようです。

    • この日は、豆花(トウファ)(税込600円)と胡椒餅(税込250円)に冷たい台湾茶(税込360円)をいただきました。自家製シロップで優しい甘さが広がる豆花は、台湾の伝統的なスイーツ。豆やお団子、白キクラゲなどのトッピングで、ふわふわ、もちもち、コリコリとさまざまな味と食感を楽しめました。胡椒餅は、餅といえども中身はお肉。胡椒とネギが効いたスパイシーなお味で、ビールが飲みたくなります。

    • 台湾屋台のみの営業で始まった「四知堂 kanazawa」ですが、現在は奥のレストラン席でランチとディナーの営業もされています。ランチでは「牛肉麺(ニュウローメン)セット」(税込1,700円)や「鶏肉飯(ヂィーローファン)セット」(税込1,500円)など、ディナーでは予約制で台湾鍋のコースが楽しめます。

    • 奥のレストラン席の雰囲気も、抜群に素敵なんです。ちらりと覗かせていただくと、庭に面した大きな窓から差し込む自然光と、ほの明るい照明が、静かで落ち着く大人な空間を作り上げていました。また、高い天井と間口の広さをぜいたくに使った広い空間で、安心してお食事ができるのも嬉しいですね。次回はきっとランチかディナーで、レストラン席の雰囲気を楽しみに来たいと思います。 「四知堂(スーチータン) kanazawa」 営業時間:8:00~16:00、18:00〜22:00  定休日:水曜

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    【15:40】かなざわはこまちでゴール!

    【15:40】かなざわはこまちでゴール!

    「四知堂(スーチータン) kanazawa」から武蔵ヶ辻方面に徒歩5分で、かなざわはこまちに到着。今回のおさんぽは、ここでゴールです!春の金沢は柔らかい日差しが心地よく、おさんぽにぴったりでした。普段は車で通り過ぎてしまう神社や公園も、歩きながらじっくり探索できて気持ちがよかったです。どのお店もとっても居心地が良くて、それぞれのお店に流れる空気感を楽しめました。春のおさんぽコース、ぜひ足を運んでみてくださいね! ※このコースは、2021年3月18日に行ってきました。新型コロナウイルスの影響で、営業形態、営業時間や定休日が表記と異なる場合がありますので、ご利用の際は必ず事前にご確認ください。また、今回訪れたお店では、感染防止対策としてアルコール消毒やスタッフのマスク着用を実施しています。

Finish!

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