ひがし茶屋街から歩く、卯辰山山麓寺院群、眺望抜群の卯辰山へ。秋の森林浴ウォークが楽しめるコース

金沢市東山のひがし茶屋街界隈から卯辰山山麓にかけて、多くの寺院が点在しています。国指定重要伝統的建造物群保存地区となっているこのエリアは、緑や小道が多く、眺望の良いスポットもいくつもあり、自然豊かでひと味違った金沢が味わえます。観光客で賑わうひがし茶屋街から少し離れ、マイナスイオンたっぷりの静かな道(階段たっぷり!)を満喫できる穴場コースを紹介します。

昼からスタート

からスタートafternoon start!

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    ①【12:00】JRバス/北鉄 「橋場町」バス停スタート!

    ①【12:00】JRバス/北鉄 「橋場町」バス停スタート!

    スタートはJRバスと北鉄バスの「橋場町」バス停。土・日・祝は、主要観光地を100円で巡れるまちバスもオススメです! まちバスだと、「武蔵ヶ辻・近江町市場」のバス停からも歩いて10分ほどで着きます。

    • 金沢文化を代表する茶屋街のひとつであるひがし茶屋街を通ります。平日でも観光客でにぎわっています。着物姿の女性が街並みを背に撮影する姿も。和の趣を感じるお洒落なお店が多く立ち並び、グルメもショッピングも楽しめます。

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    ②【12:15】卯辰山山麓寺院群巡り! まずは宇多須神社へ。

    ②【12:15】卯辰山山麓寺院群巡り! まずは宇多須神社へ。

    718年(養老2年)に創建された宇多須神社(うたすじんじゃ)は、金沢五社(ほかに、小坂神社、神明宮、椿原天満宮、安江八幡宮)のひとつに数えられています。1599年(慶長4年)の前田利家没後、二代藩主・前田利長公が金沢城の鬼門の方角のこの地に卯辰八幡宮を建立し、前田利家公を祀った加賀藩社だそうです。

    • 境内奥には5代藩主綱紀の病を平癒したとされる「利常公酒湯の井戸」があり、パワースポットとしても知られています。境内には忍者も隠れています。 また、2月の「節分祭」には、毎年、ひがし茶屋街の現役の芸妓さんが舞を奉納し、「福豆」の豆まきや「ふるまい酒」も行われており、観光客にも人気の伝統行事となっています。

    • すぐ隣には宇多須神社の末社、「東山菅原神社」。学問の神様と呼ばれる菅原道真を祀り、芸妓たちの守り神、ひがし茶屋街の鎮守社として創建されたそうです。この日は、着物姿の観光客がおみくじを引いていました。

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    ③【12:30】宝泉寺、東山蓮如堂。穴場の眺望スポットも。

    ③【12:30】宝泉寺、東山蓮如堂。穴場の眺望スポットも。

    加賀藩主前田利家公の守本尊秘仏「摩利支天」をおまつりする金沢市宝泉寺。本尊の摩利支天は加賀藩祖前田利家の守本尊と言われており、日本三摩利支天の1つだそう。

    • 宇多須神社横の子来坂(こぎざか)をのぼり、「宝泉寺」を目指します。ここからとたんにひと気がなくなりますが、外国人観光客数人とすれ違いました。

    • 傾斜のきつい坂道をのぼっていくと、左側には子来町緑地。公園にブランコの他、すべり台やベンチもあり、春は桜が綺麗です。子来町緑地の反対側、右手に「宝泉寺」へ続く階段が現れます。

    • 宝泉寺の境内には天狗が棲んでいるといわれている五本松があります。泉鏡花の小説では「魔神の棲家」と表現されていたそうです

    • 五本松の反対側は、眼下に金沢市街が広がる眺望スポット! 左側が金沢城や小立野台地、戸室山、右側は金沢駅、天気が良い時は日本海が見えるそうです。

    • 眺望スポットから、東山蓮如堂の裏手へと道が続いています。少し歩くと蓮如上人像の後姿が見えてきます。正面にまわると、右手に杖、左手に数珠を持ち、笑みをたたえた巨大な蓮如上人の立像。1932年(昭和7年)に完成したそうです。

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    ④【12:45】卯辰山・蕎麦処「卯蕎(うきょう)」でランチ

    ④【12:45】卯辰山・蕎麦処「卯蕎(うきょう)」でランチ

    東山蓮如堂のすぐそばにあるおそば屋さん「卯蕎(うきょう)」でお昼休憩。挽きたて、打ちたての美味しい蕎麦が味わえる有名店。加賀料理の『治部煮』も食べられます。年中無休というのも嬉しい。

    • 靴を脱いで畳に上がります。落ち着いた「和」の佇まいの中、テーブル席でお蕎麦がいただけます。壁には色やデザインが豊かな蕎麦猪口が飾られていました。窓からの眺望もよく、静かに流れる洋楽も素敵。

    • お蕎麦は温かいものと冷たいものが選べます。「蕎麦御膳」2,000円(税別)にも惹かれますが、「鴨せいろ」1,300円(税別)を注文しました。待っている間、そば茶をいただきます。香りが良い!

    • 鴨と焼葱の温汁に冷たいお蕎麦をつけていただきます。薬味のねぎと、「お好みでどうぞ」と、ゆずこしょうも。お店自慢の江戸細切り蕎麦と、鰹だしが利いた甘辛い汁に、鴨肉の肉汁と焼きねぎの香ばしさがじゅわっとしみて、美味しい! 一口ずつ、味わっていただきます。そば湯も嬉しい。着物姿のスタッフの女性はとても親切でした。

    • お腹が満たされたあとは、またしっかり歩きます。「卯蕎」を出て左後方へと続く小道へ。すぐに階段が現れました。どこに続いているのかわからないドキドキ感が味わいながら、進みます。

    • しばらく下りていくと、細い道路にぶつかりました。下り口には、「卯蕎すぐそこ」の看板が。ひがし茶屋街方面からであれば、こちら側から階段を上ってお店に向かうこともできます。 道路を分岐までくだり、長谷山観音堂へ。

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    ⑤【13:45】観音坂から長谷山観音院へ。階段を上ります!

    ⑤【13:45】観音坂から長谷山観音院へ。階段を上ります!

    卯辰山入口にある観音院は、1200年の歴史をほこる御本尊木造十一面観菩薩をまつり、金沢の発詳にちなむ「芋掘り籐五郎」伝説として有名な歴史的由緒をもっているそうです(公式HPより)。 「北陸33観音霊場の第14番札所」と書かれています。長谷山観音院へと続く「観音坂」の石段へ。途中で曲がっているので、上は見えません。さぁ、頑張って上ります!

    • 石段は120段ほどあります。色づいた葉もたくさん落ちていましたが、紅葉の見ごろはもう少し。階段の中腹には、お地蔵様が祀られていました。

    • 「長谷山観音院」につきました。訪れた日は工事中でしたが、中には入れるようです。 毎年旧暦の7月9日に「四万六千日詣り」が行われ、観音院の御本尊、木造十一面観音が御開帳されるそう。お参りすると四万六千日分の御利益があるとされているのだとか。ちなみにこの日には、ご祈祷された「とうもろこし」の販売もあり、魔よけや商売繁盛のご利益があるとのことで、早い時間に売り切れてしまうそうです。

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    ⑥【14:10】花菖蒲園を経由して、卯辰山三社(愛宕神社、卯辰山天満宮、豊国神社)を目指します。

    ⑥【14:10】花菖蒲園を経由して、卯辰山三社(愛宕神社、卯辰山天満宮、豊国神社)を目指します。

    卯辰山の中腹にある卯辰山三社(愛宕神社、卯辰山天満宮、豊国神社)へ。今日は、梅雨の時期に綺麗な花菖蒲が楽しめる花菖蒲園から上りました。花菖蒲園には駐車場もあるので、車で来ることもできます。 ガイドブックや観光地図には「豊国神社」として紹介されているそうですが、現地の案内看板では「卯辰山三社」となっています。

    • 千杵(ちきね)坂を上っていくと、途中に「日暮ヶ丘」という見晴台がありました。階段をのぼるのに疲れたら、景色を眺めてちょっと休憩するのも良いですね。

    • 苔むした階段がしばらく続きます。「三之坂」、「二之坂」と看板が出てきます。

    • 紅葉の見ごろはもう少し先ですが、石段の脇には秋らしい色の実も落ちていました。

    • 「一之坂」です。前方に鳥居が見えてきました。緑が多く、森の中を歩いているようで気持ちが良い!

    • 鳥居をくぐって正面が卯辰神社(卯辰山天満宮)。1866年(慶応3年)、加賀藩14代藩主・前田慶寧が庶民の福利を図るため、卯辰山開拓時に、守護神として兼六園にあった竹沢御殿の天満宮をこの地に移したそうです。

    • 卯辰神社の狛犬さんは、後ろ足が少し上がっています。宇多須神社の狛犬も含め、金沢には逆立ちをしている狛犬がたくさんいます。

    • 卯辰神社のすぐ右には、豊臣秀吉を主祭神とし、加賀三代藩主前田利常も祀られているという豊国神社。1616年前田利家の遺志に基づき、前田利常が徳川家康にばれないよう、豊臣秀吉を卯辰山観音院として祀ったのが始まりだそうです。

    • 卯辰神社、豊国神社が鳥居から正面を向いているのに対し、愛宕神社は両社よりも少し奥にあり、別方向を向いています。 愛宕神社は元来、火を祀る神様だったが、平安時代より武門の神としても信仰されるようになったそうです。

    • 境内の空気はひんやり。苔も綺麗。落ち葉にまじって栗も落ちていました。

    • 三社をお参りしたあとは、竹林に囲まれた道を通ってさらに進むと、赤い橋と鳥居が見えてきました。「卯辰山三社」の参道入口側に出ます。赤い橋は「豊国橋」という名称だそうです。

    • 卯辰山三社を抜けて、さらに上っていきます。森林浴は続きます。

    • 汗がじんわり。しばらく歩くと、左側に日蓮上人銅像。トイレもあります。その先に、目的地である「カフェひよこまめ」が見えてきました。

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    ⑦【14:30】「cafeひよこまめ」で一息。癒されるお店です。

    ⑦【14:30】「cafeひよこまめ」で一息。癒されるお店です。

    2019年1月にオープンした「cafeひよこまめ」。白くて可愛らしい佇まいです。裏の散策路からだと、「こんなところにカフェが!?」という驚きの立地ですが、表の道路側からがわかりやすいです。ロードバイク(自転車)用のラックもあります。 Wi-Fi完備だそうで、席にはコンセントもあります。ノマドワークにも良いですね。

    • 表(道路側)から見たお店。オレンジ色の看板が目を引きます。望湖台バス停の目の前です。

    • 入口に置かれたメニュー表。横には抹茶ソフトのオブジェも。新メニューと書かれている「抹茶ソフトのアフォガード」が気になる……。

    • 中央のテーブル席にはご婦人のグループが。窓際の眺望の良い席に座ります。双眼鏡が置いてありました。バードウォッチング用でしょうか。ロッキングチェアのような椅子席もありました。

    • 新メニューと書かれていた「抹茶ソフトのアフォガード」550円(税別)にしました。アフォガードとは、バニラアイスクリームやジェラートに、エスプレッソなどの飲み物をかけて食べるイタリア発祥のデザートのことだそう。抹茶ソフトクリームにエスプレッソがたっぷりかかっています。濃厚な抹茶ソフトクリームとエスプレッソをからめながら、スプーンでいただきます。甘さと苦さが絶妙にマッチ! たくさん歩いた身体に沁みました。 ケーキもドリンクも美味しそう。レジ横には焼き菓子もありました。

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    ⑧【15:20】「望湖台」バス停にゴール!

    ⑧【15:20】「望湖台」バス停にゴール!

    お店のすぐ前が、「望湖台」のバス停です。香林坊経由で金沢駅にも行けます。ただ、本数が少ないので注意が必要です(平日は12時台、15時台、16時台に1本ずつ)。 帰りは下るだけなので、歩くのも良いですね。ゆっくり歩いても20分ほどで東山につきますが、山野草園経由で帰るのもおすすめです。 ※このコースは2019年10月7日に行ってきました(一部、紅葉の写真は11月14日に撮影)。

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